この記事を書いたのは第55回試験の3ヶ月前です。すでに過去になってしまっている内容もありますが、いつ読んでいただいても共通する部分も多いため、タイトルだけ変えてそのまま掲載しています。次回試験の3ヶ月前に更新された記事だと思って是非読んでみてください。
冬試験まで残り約3ヶ月となる11月から何をすべきか
1月の試験まで約3ヶ月となりました。
冬試験に挑む方はこの3ヶ月をどのように過ごすかが非常に大切になってきます。
このページでは第55回の冬試験に挑む受験生のみんなが、この3ヶ月をどう過ごしていけばよいかや効果的な対策が何かないかをまとめていきます。
各受験生の状況・タイプに合わせてまとめていくので、以下から自分に当てはまるものを選んでください。
D.実技のみの受験生
11/1時点で学習期間1ヶ月未満の受験生は初学者と扱っています😊
僕の受験開始から合格までの1年間をどう過ごしたかの記事を下にまとめているので気になる方はチェックしてみて下さい。
【気象予報士試験】0から学科試験独学合格まで(前半)【そら坊の完全独学合格体験談】
【気象予報士試験】0から学科試験独学合格まで(後半)【そら坊の完全独学合格体験談】
【気象予報士試験】0から実技試験独学合格まで(前半)【そら坊の完全独学合格体験談】
【気象予報士試験】0から実技試験独学合格まで(後半)【そら坊の完全独学合格体験談】
【1000時間】気象予報士試験独学合格の学習時間目安
【気象予報士試験:実技試験】完全独学合格者の過去問得点率を公開。合格するための目標点数と実技試験の傾向・分析
サイト管理人そら坊に関して
A.初学者で免除なしの受験生
3ヶ月で一発合格はかなり非現実的
応援する立場でありながら、ネガティブな発言や発信はなるべくしたくないのですが…
残り三カ月で初学者が一発ストレート合格を達成するのは
【ほぼ不可能】
です。
なので、これから対策を始める・対策を始めたばかりの受験生が、55回試験での一発合格に標準を絞るのはよほどの事情がない限りおすすめしません。
この3ヶ月で一発合格できる可能性のある受験生はすくなくても以下の条件が求められます。
- 地頭や暗記力に自信がある。
- 物理・数学・地学など理系科目で高校卒業程度の理解力・知識力がある。
- 自分なりの学習方法を身につけている。
- 11/1から1/31の試験日までに毎日平均8時間以上の学習時間を確保し実施できる。
- 試験当日に実力をきちんと発揮できるほど、本番に場慣れしている。
以上の条件を満たせる受験生は、これからでも効率よく無駄のない学習ができれば20パーセントぐらいの確率で一発合格できるかもしれません。
学習計画としては、残りの13週間を
- 一般知識学習:1.5週間
- 専門知識学習:1.5週間
- 実技試験学習:2週間
- 一般知識過去問対策・演習:2週間
- 専門知識過去問対策・演習:2週間
- 実技試験過去問対策・演習:4週間
くらいの配分で、毎日平均8時間程度の学習といった感じでしょうか…
ただ、本番の問題との相性や得意不得意、当日のメンタルのコンディションなどが原因で
実力を100%出し切れることはほとんどないので
仮にその条件を満たす受験生が、上記の学習をしっかりこなせたとしても合格できるかどうかは運しだいの要素も強いと思います。
早くても次回の夏試験での合格が最短と考える
ということで、なるべく早く合格したい初学者は、次回の夏試験での合格に標準を絞りましょう。
夏の第56回試験は例年通りであれば、2021年の8/29と、合計9カ月の期間があります。
冬の試験を受験せずとも、これから9カ月しっかり準備すれば夏試験での一発ストレート合格も十分射程圏内です。
冬試験を受験すべきかどうかとその理由
初学者にとっての3ヶ月後の試験
3ヶ月後に合格できないとして、初学者が第55回の試験を受けるべきかどうか…
答えは
【受けるのもあり】
です。
三か月後の試験を受けるメリット
仮に合格できずとも三か月後の試験を受けるメリットはおおきく2つあります。
一つ目は【経験値を積める】ことです。
どれだけ実力をつけた受験生でも、試験本番の緊張感やプレッシャーで実力を出し切れずに不合格となってしまうことはよくあります。
特に【初受験】のプレッシャーは半端じゃないです
第56回の夏試験にしっかり準備したにも関わらず、初受験特有のプレッシャーや緊張に負けてしまうことがないように、今回の第55回試験にチャレンジして場慣れしておいてもよいと思います。
二つ目は【一部合格であれば狙える】ということです。
受験まで3ヶ月。
一発合格は難しいですが
【一部合格】
は十分狙える期間です。
勉強が苦手、久々の受験生でも3ヶ月準備すれば【学科試験の一般知識】のみであれば十分合格が目指せます。
勉強が得意な、理系に抵抗や苦手意識のない受験生は【学科試験両科目合格】の可能性の芽もあります。
おおざっぱですが、この3ヶ月を次のように使って学習してみてください。
【一般知識のみ合格】の3ヶ月コース
- 11月上旬~11月中旬:一般知識内容テキスト精読
- 11月中旬~11月下旬:暗記事項詰め込み
- 12月上旬~12月下旬:一般知識過去問演習と復習
- 1月~試験日まで:弱点復習と最新過去問演習
【学科試験両科目合格】の3ヶ月コース
- 11月上旬~11月中旬:学科試験テキスト精読
- 11月中旬~11月下旬:暗記事項詰め込みと復習
- 12月上旬~1月上旬:学科両科目過去問演習と復習
- 1月中旬~試験日まで:弱点復習と最新過去問演習
冬試験を受験せずに見送るメリット
第56回試験を敢えて受験しないのも一つの選択肢です。
受験しないメリットも2つあります。
一つ目は【受験コストを抑えられる】点です。
受験をするとなると、少なくても1万円前後の受験料や、会場までの交通費等などの
【受験コスト】
が発生します。
特に、気象予報士試験は全国で数か所でしか開催しません。
最寄りの試験会場までの移動が小旅行になりかねない地域にお住いの受験生は、何かしらの目的がない限りはむやみに受験するのはおすすめしません。
ここでいう目的とは…
- 合格
- 学科試験のみなど試験の一部合格
- 場数を踏みたい
- 受験ついでに小旅行や帰省をしたい
などが当てはまると思います。せっかく遠方に出向いて受験するのであれば、何かしらの収穫を持ち帰れるようにしたいですね。
二つ目は【過去問をストックできる】点です。
もう一つ、過去問をストックできるという理由で、敢えて受験を見送る選択肢もありだと思います。
気象予報士試験では、過去問以外に有意義な実践対策が少ないです。
なので【初見の過去問】は実践対策を行うにあたって非常に重要で貴重なものになってきます。
1度でも解いたことがある過去問は、どれだけ期間を空けたとしても決して【初見の問題】ではなくなります。
初見の問題に如何に対応できるかが問われる気象予報士試験で、いたずらに過去問のストックを減らすのは避けるべきです。
なので、敢えて第55回試験の受験を見送ることで、それ以降の試験に向けて第55回試験を【初見の過去問】としてストックしておけるのはメリットです。
意味や目的もなく第55回試験を受験して、いたずらに過去問を消費するのはやめましょう。
結論…初学者は第55回試験を受験すべきかどうか
結局初学者は第55回試験を受験するかどうかですが、そら坊の独断と偏見で一つの答えらしきものをだすと…
第55回試験を受験すべき受験生
➡①第56回試験で完全合格したい受験生
➡②3ヶ月で学科試験合格(一部or全部)が目指せる受験生
第55回試験受験を見送るべき受験生
➡①・②以外の受験生
かなと思います。
第56回で完全合格を決めたい受験生は、一部合格を目指す&試験慣れも考え一度受験をしておくのがおすすめ。
また、完全合格は第57回でもいいという方でも、学科試験の合格を目指した学習がこの3ヶ月で出来そうなのであれば、受験価値はあります。
第55回試験で一般知識のみ合格できれば、56回試験で専門知識、57回試験で実技合格という、半年で無理なくステップアップして完全合格を目指すルートも作れるためです。
第56回以降の合格でも問題ない受験生やこの3ヶ月で学科合格の自信のない受験生は、時期尚早のこの時期に受けてしまうことにメリットはあまりないです。
上にまとめたそれぞれの利点を元に自分にとってどちらが良いか判断してください。
本当は、受験生一人一人の学力・実力・時間・生活・事情等々で、どうするべきかは決まってくるので、あくまで一つの一般論として参考にしてくださいね。
B.非初学者で免除なしの受験生
インプットからアウトプットへ
冬試験に向けて、すでに数カ月以上の学習を進めてきた受験生は、3ヶ月後の試験に向けてアウトプット学習に切り替えていく時期です。
免除なしの状態から第55回試験で、完全合格を目指している受験生であればラスト3ヶ月を如何に有効に使えるかで合否が左右されます。
一般知識:専門知識:実技=1:1:3が学習バランスの黄金比
学習重要度は実践・演習対策>>>>>>>インプット学習
だと思っています。
なので、残り三カ月の過ごし方としては…
- インプットしきれていないところをなるべく早く済ませ、過去問等実践対策に移行する。
- 暗記は7~8割程度の完成度でOK。残りは実践演習の復習をやり込んでいくと自然と身につきます。
- 実践演習を繰り返すと自分の弱点単元がわかってくるので、必要に応じて復習する。
- 学科試験過去問で安定して13点以上が取れるようになってくれば実技対策に重点を移す。
- 11~12点が平均だと本番で学科を取りこぼす危険がある。
- そもそも学科試験で13点以上が安定して取れないと実技で合格できる実力ではない。
- 実技対策に移行後も本番直前に学科試験対策が数回できるように、学科試験過去問を残しておく。
- 第55回試験がラストチャンスで、ここで合格しなきゃまずい人は最悪11~12点の完成度でも早めに実技対策に移行しましょう。ただし、合格できるかどうかギャンブルになってきます。
~~~~~~~~~~~ここまでをできれば12月までに、遅くても年内には済ませる。~~~~~~~~~~~
実技対策に専念する期間が少なくても1ヶ月、できれば2か月欲しいです。
なので、上記までを12月~年末までには完了させてください。
もし、年が明けても学科試験で安定して13点以上が取れない状態であれば、そのまま実技対策に移行しても不十分のまま受験を迎えてしまう可能性が高いです。
学科も実技も中途半端な状態で受験を迎えると…
そもそも学科試験片方がクリアできず、実技対策の意味がなかった。
しかも、学科試験の免除がなしor1科目だけしかとれなかった。
という、最悪な結末を迎える可能性も高くなります。
そうなってしまうぐらいであれば、ラスト一か月も学科試験対策に専念し、両科目の合格を確実にしておくことで、夏試験で実技試験対策に専念できる状況にしておく。
ほうが、長い目で見て確実で無理と無駄がなく合格をつかみ取れると思います。
というか先ほども書きましたが
学科試験で安定して13点以上が取れる知識量・下準備ができていないと
実技試験で合格点を取るのはたぶん難しいです。
なので、もし間に合いそうになければ思い切って冬試験は学科試験対策に専念する。というのも一つの手だと思います。
もちろん、今回の第55回試験がラストチャンスという受験生がいれば、学科試験対策が不十分だとしても実技試験対策をせずに受験するわけにはいかないので、学科試験で11~12点が平均して取れるようになった時点で実技試験対策に移行しましょう。
ただ、その状態で実技試験対策に移行しても、合格できるかどうかはギャンブル要素が強くなってきます。
試験対策に関して以下の記事にまとめているのでチェックしてみてください。
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C.一部免除有りの受験生
この状況の受験生は、大きく二つに分かれると思います。
①第55回試験で完全合格が目標
②第55回でもう一方の学科合格、第56回で実技合格
それぞれのパターンで纏めていきますね。
①第55回試験で完全合格が目標。
免除のない方の学科試験対策を如何にスピーディーに終わらせるか
今回免除のない科目を合格しなければどれだけ実技試験対策を行っても無駄になります。
かといって、学科試験対策だけに時間を取られてしまっていれば実技試験突破はむずかしくなります。
学科試験対策と実技試験対策のバランスが大事です。
11月は学科試験対策に専念。
12月からは実技試験対策をメインで行いつつ、合間に学科試験対策を組みこむ。
このバランス・配分が一番理想的かなと思います。
学科試験の完成度が如何に高くても、実技試験対策に集中・専念する期間が長くなればなるほど、どうしても忘れていってしまうので、実技試験対策の合間に感覚を忘れないための学科試験対策を要所要所に組み込んでいくとよいです。
②第55回でもう一方の学科合格、第56回で実技合格
学科試験合格を確実に達成する。
このプランを考えている受験生は、自分なりの学習計画やプラン、自分にあった学習ペースを把握できている人が多いと思うので、あまり多くは述べたくないのですが、もし悩んでいる人がいれば参考にしてほしいのでまとめます。
11月いっぱいはインプットに専念。
12月からインプット学習と過去問対策を並行して行う。
1月からは過去問演習に集中。
これでよいと思います。
インプットをできる限り完璧にし、本番に近い状態で過去問演習に臨みましょう。
そして、過去問で出てきた新事項や弱点を元に復習とインプット学習を行いつつ、知識の抜け・漏れを0にしていきましょう。
そして1月には実践対策に専念し、試験本番で実力を発揮できるように準備しておく。
という流れが理想的です。
各試験の学習方法に関する記事たちをまとめているのでチェックしてみてください。
一般知識編は以下にまとめてます。
一般知識学習に向けての心意気~挫折しないために~
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【気象予報士実技試験対策】独学で絶対合格するための参考書・テキスト・教材の使い方【学習方法と対策方法】
D.実技のみの受験生
そろそろ目を覚ましましょう。
実技のみの受験生の中でも、既に冬試験に向けて計画的に学習をスタートできている人は、僕から伝えることはありません、そのまま頑張りましょう。
ただ、まだ冬試験に向けて学習を再開できていないそこの受験生!!
そろそろまた動き出さないと、冬試験での合格が難しくなってきます。
これまでしっかり頑張ってきて、学科試験両免除を勝ち取ってきた受験生諸君なので、第54回試験がおわって一息つきたくなる気持ちは十分にわかります。
特に、夏に合格するつもりで実技試験対策にも本腰をいれていた受験生であれば、なおさら対策に踏み出すのがおっくうだと思います。
実際に僕もそうでした。夏試験で実技不合格通知を食らい、学習への意欲やモチベーションがなかなか回復せず、12月近くまで勉強を再開できませんでした。
合格に最も近い受験生
貴方たちが合格に最も近い受験生である事実は変わりません。
あとほんの少しの努力で合格ができるところまで登り詰めています。
第54回試験試験がおわってすでに2か月の時間がたっています。
そろそろ学習を再開していきましょう。ブランクを取り戻すのに2週間~1ヶ月はかかります。
11月は学習の再開・再始動を目標に少しずつでもいいので、ブランクを取り戻しつつ対策をおこなう。1ヶ月できちんとエンジンと頭を暖めていき、12月からは改めて実技試験対策に本腰を入れましょう。合格まで本当にもう少しです、あと3ヶ月頑張ってください。
以下実技試験対策に関する記事をまとめてますチェックしてみてください。
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【気象予報士実技試験対策】独学で絶対合格するための参考書・テキスト・教材の使い方【学習方法と対策方法】
といった感じです。
受験まであと3ヶ月と迫ってきました、頑張っていきましょう。