これを読んでくれた全ての受験生。ブックマーク必須です。
実技試験過去問の得点率別に何をすべきかまとめていきます。
自分が成長するたびにこのページを覗いて、自身のそれからの対策の参考にしてください。
実技試験は的確な対策が必要
実技試験対策で得点が伸び悩んでいるそこの受験生!!
やみくもに演習・対策しても点数は伸びません!!
今のあなたの到達度に合わせて、何を学習すべきかまとめるので参考にしてください。
到達度・得点率毎に適切な学習ができれば点数は着実に伸ばせる
気象予報士試験が難関とされ、難易度の割に合格率が低いのは、特に実技試験における
【学習方法の形態化】
がされていないからです。
なので、特に独学受験生はひたすらテキストを読んで過去問をといて…を繰り返してしまい、貴重な時間と過去問を浪費してしまいます…
にもかかわらず、独学で一発合格してしまうような猛者も各試験で必ず数人は出てきます。
それは彼らが【自分の理解度と習熟度に向き合い、その時すべき学習・必要な対策に取り組めたから】
残念ながら、僕は学習時間不足で1度実技試験で不合格を食らい、2度目で合格したという、猛者ではない人間ですが、それでも完全独学で1年未満の学習期間で合格しました。
その経験をもとに、既に実技試験の過去問に着手している受験生に向けて、合格するために何をすべきかをまとめていこうと思います。
この記事ではあくまで【受験生の得点率によって、何が足りていないか】をまとめていく記事です。
なので、実技試験を合格するために必要な要素が何かということには触れてません。
そもそも、実技試験対策として何をすべきかを知りたい人は以下の記事などを参考にしてみてください。
過去問の得点率で何が不足しているかは大体検討がつきます
気象予報士試験の実技試験は非常に上手に問題が作られています。
確かに奇問や難問、新傾向の問題もあります。
が、それは試験問題の極々一部です。
全体的に見ると
【これまで学んできた気象学の基礎を使いこなせるか・本質的に理解できているか】や
【抜け目なく試験範囲の内容を網羅できているか】などを問われる問題が多く
難問や奇問も
【設問を順序だてて解くことで、各大問の難問や応用問題を解くための誘導がされている】
ことがほとんどです。
問題全体の構成に関してはうまく作られているとは思います。
が、記述力や国語力をここまで問う必要があるのかという点や75分というかなりタイトな制限時間等、そもそもの試験内容に関しては若干疑問はありますが…笑
なので、若干の得意不得意や問題との相性で点数がばらつくことはあっても、基本的に何点取れているかがそのままその受験生の実力・理解度に直結すると思っています。
なので、僕の独断と偏見で、各受験生を得点率毎に分類し、さらに得点を伸ばすために何をすべきかをまとめていくので参考にしてみてください。
得点率別!これからの学習内容!!
貴方の今の過去問の平均的な得点率を以下のボタンから押してください。
その部分までジャンプします!
あなたは何点取れていますか?ボタンをクリック!
これから実技試験対策を始める受験生
まずは実技試験がどんなものか・どんな対策や学習が必要かを知ろう!
敵を知り、己を知れば百戦危うからず。
僕の好きな言葉の一つです。
まずは、敵である実技試験がどのようなものかを知り、自分にどんな対策や学習があっているかを考えてみて下さい。
気象予報士試験実技試験という、ちょっとだけ特異な試験を知ることが、合格への第一歩!
【気象予報士試験独学合格のための実技試験対策テキスト・参考書の選び方】文系&初学者で合格した市販テキストのレビューと詳細
【気象予報士試験対策】通信教材(ユーキャン等)のメリットと合格するための使い方・学習方法【独学以外の対策方法】
【気象予報士試験】実技試験合格までの関門~受かる方法・対策~
なぜ実技試験は難しいのか。受かる学習・勉強・対策を知る。
これから実技試験学習に取り組む読者にまず伝えておきたい。
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【気象予報士試験実技対策おすすめ参考書】完全独学合格者が使った市販実技テキスト【らくらく突破&解いてスッキリ】
【気象予報士実技試験独学合格】時間内に完答するために必要な8要素と対策の全て【前半】
【気象予報士試験対策おすすめ参考書・教材】テキスト「一般気象学 第2版補訂版」の使い方と勉強法【レビュー記事】
過去問に取り組むようになってきて、もし伸び悩んだらこのページにまた戻ってきてくださいね!
0~40点で伸び悩んでいる受験生
伸び悩みというより、ただの演習不足です!
まずは
【実技試験に慣れてください】
きちんと学科試験を突破して、実技試験の出題形式に慣れてくれば、ほとんどの受験生が気づかないうちにこの40点の壁は越えられると思います。
どれだけ学科試験の内容やテキスト学習が完璧でも、実技試験は数事例解いてみないと、点数は取れません!
勘のいい受験生であれば2~3事例、そうでない受験生でも5~6事例解けば、この40点はすんなり突破できるはずです!
もし、上記の事例数を解いても40点を突破できない受験生は
以下の記事を基に学科試験内容の振り返りや実技のテキスト学習を行いましょう。
インプット学習だと思います。
41~55点で伸び悩んでいる受験生
基礎学力・インプット不足!国語力や作文力にとらわれすぎない!
この点数で伸び悩んでいる人は、まだまだインプット学習が甘いです!
もっとしっかり知識の詰め込みとテキストの本質的な理解に努めましょう!
気象予報士実技試験は【国語の試験】とよく言われます。
僕もそこには同意できますし、国語力も必要になってくると思っています。
ただし
【国語力】や【記述力】だけ
でどうにかしよう・できるとおもっている受験生が多いように思います。
もちろん、アウトプットも大事です。
でも
アウトプットはインプットあってこそ!!
なんです。
この点数帯で伸び悩んでいる人は
数事例解いて一通り実技試験にも慣れてきた。
最初は慣れてくるにしたがって点が伸びていたけど、最近イマイチ点が伸びなくなった。
暗記は苦手・嫌いだから、国語力や記述問題で部分点を稼ぐ方向で頑張ろう。
なんていう受験生が多いんじゃないかとにらんでいます。
インプット不足である理由
では、なぜそう言えるのか…なんですが。
①実技試験突破に十分な知識量・理解度
②実技試験への最低限の慣れ
これさえあれば、この50点前後という得点率は簡単に超えていけるからです。
事実僕は、この点数帯で伸び悩んだことはないです。
数事例過去問演習を解いてみて、問題に慣れてからは60点前後は毎回取れていました。
実技試験はすべてが記述や作図ではなく…
満点の4割近くは純粋な知識問題や暗記問題、10~15文字の簡易記述問題、選択問題やグラフから数値を読み解くだけの問題
が占めています。
この基礎問題を取りこぼさず、記述や作図問題の部分点をある程度稼げていれば
少なくても50点台後半は点が取れているはずなんです。
なのでこの得点で伸び悩んでいる受験生は
インプット学習をないがしろにせずに、きちんと学習しなおしましょう!
アウトプット力だけでは合格できません。
合格者は【アウトプット】も【インプット】もそれぞれ怠らずに取り組んでいます。
アウトプット力だけで合格した受験生はまず間違いなくいません。
アウトプットだけでは、結局記述問題で【何に着目すればいいか】という【記述の内容】の精度が低く部分点がほとんど取れないはずです。
それぞれの記述問題で満点を取るのはかなり難しいです、記述問題ではよくても平均して6~7割の得点率を維持し、知識問題等で8~9割を取る。
これ以外に合格の道筋はほとんどないと思います。
そもそも記述問題で平均して8~9割近く部分点がとれるようであれば、より基礎的な知識問題等の取りこぼしもほとんどない知識量のはずなので、この点数帯で伸び悩むことはないです。
以下の記事でインプット学習に関する学習方法と、実際に僕が実技試験対策のインプット学習に使っていたアイテムを一緒にまとめているのでチェックしてみてください。
56~69点で伸び悩んでいる受験生
インプットはまずまず。アウトプットを磨きつつ、過去問復習で知識の漏れを補う。
ここまで点が取れている受験生はあと一歩です。
インプットしきれていない知識も若干あるかもしれませんが、アウトプット中心の対策で問題ないです。
インプット学習は、過去問演習によって判明した弱点や新知識をその都度吸収していく感じでよいと思います。
僕は第52回の夏試験で実技試験で不合格を食らってしまいました。
実際その時も7~8月の時点で実技過去問が自己採点で60~69点ぐらいと伸び悩みを抱えたまま52回試験を迎えました。
第53回の冬試験では、12月後半時点で過去問が自己採点75~80点ぐらいまで安定してとれるようになってきてました。
そして無事に第53回試験で合格できました。
以下の記事に、僕がこの伸び悩みを脱却し、合格をした体験談をまとめているので気になる方は参考にしてみてください。
ここから合格点まで伸ばすための伸びしろはどこにあるのか?
で、肝心な70点到達までの伸びしろがどこにあるのか?です。
まず、この点数で伸び悩んでいる受験生は以下の状況のいずれかに当てはまっている可能性が高いんじゃないでしょうか?
①記述問題で着眼点は悪くなさそうだが模範解答と表現が一致しない。
③作図や前線解析、トラフ描画・追跡等…明確な苦手分野がある。
ちなみに僕は②でした。
①記述問題で着眼点はわかってきたが模範解答と表現が一致しない。
この場合は…
表現を一致させるor着眼点・記述すべきところを見極める精度を磨く
のどちらかが少なくとも必要です。
能動的にテキスト外の学習による知識のインプットや模範解答から表現や言い回しを吸収していくことで、回答センス・気象センス・国語力を磨いていくことで、記述問題での部分点を1点ども上乗せして合格点を目指しましょう。
そのために参考になる学習方法を紹介します。
【気象庁HP】
気象庁HPの【天気予報等で用いる用語】のページを見たことがありますか?
気象学特有の言い回しや表現、ルールをまとめてくれています、きちんと確認しましょう。
自己流の記述だと、減点されたり、下手をすると0点になる可能性もあります。
気象庁のルールに則った記述ができるように、テキスト外学習も能動的に行いましょう。
以下の記事を参考にしてみてください。
気象庁HP以外の情報源
気象庁HP以外に、回答センス・気象センスを磨くための他の情報源は以下の記事にまとめているのでチェックしてみてください。
国語力・記述力
国語力の一つ【語彙力】を磨くことで、自身の回答文を模範解答に近づけていくことができます。以下の記事を参考にしてください。
国語力の一つ【読解力】を磨くことで、問題の要点をつかみ、より的を得た回答とアプローチができるようになるはずです。以下の記事を参考にしてみてください。
②制限時間内に解けない。
僕の絵を見てもらうとわかるとおもいますが…
僕は手先が不器用で遅筆と悪筆を兼ね備えた記述という行為自体が
スーパー苦手な受験生でした。
加えて、優柔不断でもあったため、悩んでも仕方ない知識問題や明確な答えが出せない問題に対して、必要以上に時間をかけすぎてしまい、時間内に解ききること自体が僕の一つの関門でした。
なので僕は【完答できなくても精度の高さで合格点をクリアする。】という作戦で無事合格しました。
とは言っても、回答の精度だけで上げられる点数には限界があります。
時間切れで20点分回答ができなければ80点のうち70点を取らなければいけません。さすがにこれはきついです。
個人的な体感として【回答スピードの遅さを精度で補う】場合でも、以下の2つをクリアする水準の回答スピードは身に着けるべきです。
・3事例中2事例は時間内75分に完答できるようにする。
・完答できなかった事例も、未回答の部分の配点が10点以内に収まるようにする。
これが【回答スピードの遅さの最低基準】です。
合格イメージとしては
実技Ⅰはなんとか完答して75点。実技Ⅱは完答できないまでも65点はとる。
平均して70点をとる。
といったイメージです。
そのために、上記の2つをクリアするだけのスピードは最低限必要になってきます。
これをクリアできない回答スピード受験生は、回答速度を上げる必要があります。
回答速度を上げるために何をすべきか
インプットの補強
時間を浪費してしまう原因の一つは
【インプットの精度が曖昧・不安定】
ということです。
大問1の穴埋め問題等【覚えてさえいれば3秒で1点取れる】超基礎的な問題で、如何に確実且つスピーディーに点を稼げるかが、まず勝負の分かれ目です。
ここで必要以上に悩んでしまい、時間を浪費してしまうのは1番避けるべきです。
そもそも知らない知識は時間を使っても絶対にまぐれに頼らないと正答できませんし、ど忘れしてしまったものを思い出そうと時間を使っても、おそらく試験中に思い出せる可能性は極めて低いです。
ど忘れしてしまって焦って追い詰められている精神状況に加え、1秒を争う試験中に思い出すのは至難の業です。
仮に思い出せて1点をとれたとしても、失った1分とタイムロスをしてしまったという事実による精神的な動揺はそれ以上に重くのしかかってきます。
なので
【インプットに絶対の自信をもって試験に挑めるように反復学習を怠らないようにしましょう】
自信につながるだけの努力ができていれば、仮に知識問題でわからない問題が1,2問でてきても
僕が分かんない知識問題を解ける受験生なんかいない!
だったり
勉強不足だったのは悔しいけど、この1点を捨てても時間があれば合格できるはずだから
落ち着いて次の問題に移行しよう。
といった感じで【精神的圧迫・失点・タイムロスを最小限に抑える】ことができます。
過去問演習で、平均して9割は暗記問題・知識問題で点が取れるようにしておくのが一つの基準だと思います。
インプット学習の手法に関して、実技試験対策のインプット学習に実際に僕が使っていたアイテムの紹介も交えながら記事にしているので、以下の記事をチェックしてみてください。
要約力の向上
国語力の一つ、要約力を磨くことで回答時間の短縮を図ることができます。
要約力に関しては以下の記事にまとめているのでチェックしてみてください。
加えて、僕が要約力の向上と回答センスの養成のために使っていたアイテムと手法を以下の記事でまとめているのでチェックしてみてください。
自分に合った文具・アイテムを見つけて使いこなす
たくさんの文房具を駆使する気象予報士試験で、文房具・アイテム選びを怠る受験生は合格を自分から遠ざけています。
書きやすいシャーペン、折れにくいシャー芯、消しやすい消しゴム、使いやすいコンパス、邪魔にならないクリップなどなど…
試験中の小さなストレスとタイムロスを最小限にすれば5分は時間を節約できます。
僕はたくさんの文房具やアイテムを試して、回答時間の短縮をはかりました。
それらの記事を以下にまとめているのでチェックしてみてください。
③作図や前線解析、トラフ描画・追跡等…明確な苦手分野がある。
反復して苦手分野の演習を行いましょう。
そのために過去問をしっかり分類して、突き詰めて復習してください。
きちんと苦手単元は分類して整理し、一つ一つ克服していきましょう。
以下の記事を参考に、整理を行っていくといいです。
作図等が苦手な方は以下のアイテムに関する記事をチェックしてみてください。
【気象予報士試験対策 定規】実技試験用!独学合格者愛用アイテム【作図・計測】
【気象予報士試験対策:コンパス&ディバイダー】実技試験用!合格者愛用の作図アイテム
【気象予報士試験 ディバイダー】実技試験対策用!!独学合格者愛用の等分割ディバイダ【文房具】
70点に到達できている受験生
引き続き安定して7割以上を取れるようにしていきましょう。
安定して70点以上をとれている受験生に僕から何か伝える必要はないと思います。
強いていうのであれば、本番で新傾向や初見の問題が出た時に慌てないように自信をもって試験に挑んでください。
あと、当日も実力の100%を発揮できるようにコンディションを調整しておいてくださいね。
今のうちから、試験当日の時間スケジュールや移動経路、行動をシミュレートしておけると、当日余計なことで心が乱されずに済みます。
演習と一緒に解答復元の練習もしておくとよい
試験後に、実技試験を自己採点するにあたって【解答復元】という作業が必要になります。
なるべく正確に自身の回答を再現できるように、制限時間内に時間を浪費せず解答復元のヒントを少しでも残すことができるように、今のうちから練習しておくとよいです。
以下の記事で解答復元に関して触れているのでチェックしてみてください。
ということで、以上です。
第55回試験まで残り2か月です。
効果的な学習ができるように頑張ってください。
そら坊の個人指導が気になる方
記事を読んで僕の個人指導に興味を持ってくれた受験生はお気軽にお問い合わせください。
受験直前です。
次回試験で絶対に合格したいけど、独学だと心もとない受験生の方はお気軽にお問合せ下さい。
短期や単発の利用でも、1回だけの特定単元の指導や過去問の解説などなんでも承ります。
もちろん、長期的な指導も大歓迎です。
以下は僕のオンライン指導を受講してくれている受講生と授業日誌です。どんなものか知りたい方は是非参考にしてみてください。