このページの活用方法
使い方のルール
赤は正しい、青は誤り、黄色は理解必須項目とまずは捉えてね。
黄色い☆←合格最低点の11点をとるために落としてはいけない基礎的な問題は各問の問〇の所に黄色い☆を記入してます。ここを落としていると合格は厳しいから基礎固めをしよう。
各選択肢の左の記号←赤い〇、青い×、緑の△のどれかが振られている。正誤問題の各選択肢において、赤〇は悩まずに正しいとわかって欲しい、青×は悩まずに誤りだとわかって欲しいという記号。緑の△は悩んでもしょうがないor他の選択肢の正誤によって分からなくても正解の選択肢を導けるから問題ない、という少し正誤の判断の難しいレベルの選択肢です。
復習の優先度は赤〇青×が漏れなく定着し、余力がでてくれば緑△の選択肢を復習しましょう。
各選択肢の黄色い下線とその下の○×←その選択肢が正誤どちらか判断する際のチェックポイント。黄色い下線部は暗記必須事項なので漏れなく理解してね。当たり前だけど赤〇は正しい記述・青×は誤った記述であることを示してます。
書き込みスペースの関係で、正答を導くまでのフローの位置関係が少しバラついているので許してください。
ただ、個人的には用紙1枚に問題文も選択肢も正答も要点もまとまっていた方が復習しやすく整理もしやすいので、僕は常に問題用紙に書き込みながら復習と見直しをしていたので参考にしてみてね。
反復が必要な暗記は、キレイに分類してまとめ、見返しに時間や手間がかかるよりは、見返しやすさや手軽に反復できるようになるべく少ない媒体にまとめておいたほうがいいと思う!!
自分なりの暗記法や復習方法が確立している受験生はあえて方法を変える必要はないけど、まだ学習方法が定まっていなかったり、いまの暗記方法で成果が出てなければ参考にしてほしいです。
問1・2
問1
ややこしい表現が多い【天気】の定義問題ですね。
まず、問題文のヒントを見落とさないようにしましょう。特に実技では問題文をきちんと読まなきゃ的を得た回答ができなくなるので、今のうちから癖付けしておきましょう!!
(a)曇or薄曇全天9割以上です、8割は晴れ。
(b)見た目上上層雲の割合が最も高いと薄曇
※高〇雲は中層雲。巻雲or巻〇雲は上層雲。
(c)観測点に降っていなければ雨じゃないよ。
(D)雪が降っていれば雪、降ってないなら地ふぶき。
十種雲形の覚え方はまた今度まとめます。
問2
気象測器や観測に関する暗記は、【なぜそうなっているのか】や【実際の観測データがどのように表示されているか】と結び付けて暗記しよう。
(a)強制的に通風させて、通風筒内の空気と外の空気をきちんと均一化させて、より筒外の気温と似た条件の気温観測するため【かどうかはわかんないけど、そのためにファンがあると思えば覚えやすい。】
(b)ナウキャスト等で0.5mm単位で発表されたりするのを見ていれば1mm単位じゃないのは覚えてなくてもわかるはず。受験生であれば気象庁HP等で実際に使われている解析システムを日ごろからチェックしよう。
(C)厳密に覚えていなくても風速の観測が行われているならついでに瞬間風速の観測も行うよね…と疑問に思えれば勝ちだね。
問3・4
高層気層観測に関して。気球を付けた観測機器を空高く飛ばすやつ。つい最近謎の飛行物体がこれじゃないかと話題になっていましたね。ニュース記事はこちら。
(a)ここ僕も間違えました。悔しいですね。
正しくは世界標準時UTC00とUTC12に観測するのであって、それが日本ではたまたま9:00と21:00なだけで、各地の現地時刻の9:00と21:00ではないんです。
悔しいですね。
(b)気球にGPSがついていて、座標位置と時刻を記録しているから、どれだけの時間でどの方角にどれだけの距離を移動したかっていう意外とシンプルな要素で風向風速を算出できるらしい。
(C)すべてではないよ。多分すべてで1日2回やってたら、人や物に落下してきて危ないよ。
(d)ラジオゾンデは-40℃ほどで湿度が正確に測れなくなるから、いっても30~40km、中間圏はとてもじゃないけど届かないよ。
ということです、(a)でまちがえてしまって、まれになら中間圏に1度でも届いたことがあるのかもしれない…とまんまと①にしたのが僕ですね、反省。
問4
数値予報モデルの初期値に関する問題です。
(a)どれだけ精度が高くても格子点に近くても、それがその格子点付近の大気の平均的・代表的な数値である保証はないため、観測データそのものを使うことはない。
(b)これまでのデータや統計から、過去データに近似した台風の情報を元に疑似的な観測データとしたり、気圧や風速の数値を予測したりしているよ、【台風ボーガス】っていうやつです。気象業務支援センター【台風ボーガス】
(c)定められた基準を超えたデータは誤差やエラー、不具合の可能性があるため初期値解析にはもちいられずに排除されちゃいます。
(d)
問3・問4
問5
アンサンブル予想。多数の初期値を用意して、複数の予想ルートを解析し、その平均を取って最も信用できる予測データを割り出す手法。1つ1つをメンバー、メンバーすべてを合わせた誤差幅をスプレッドといいます。
(a)文章通り。摂動とは考慮しにくい付加的な力(摩擦、引力等)のことらしい。気象予測には不確定要素が多いので、予報期間の長いものほどいろんな条件で初期値を準備します。
(b)問題文にありる【同一の予報モデルを用いている。】を見落とさなければ簡単です。おなじモデルなら【系統的誤差も同じ】なので、除去はできません。
(c)逆です。スプレッドが大きい=誤差が大きいので信頼度は低くなります。
(d)沖縄での降雪確率を毎日0%で発表すれば的中率はほぼほぼ100%です。でも、これって意味ないですよね?ってことを言っている選択肢でした。
(d)沖縄での降雪確率を毎日0%で発表すれば的中率はほぼほぼ100%です。でも、これって意味ないですよね?ってことを言っている選択肢でした。
問6
ガイダンスに関して
(a)ガイダンスは予報モデルを元に修正・補正を行うので、そもそも予報モデルで予想されていない現象は修正不可。1を2には修正できるけど、0を1には修正できないってイメージかな。
(b)風向と風速は独立したデータではなく【5m/sの北風】と【10m/s】の東風➡【7.5m/sの北東風】みたいな感じで、二つの成分が合成されて予測誤差の補正・修正をおこなっているから、風向だけはできる・できないなどはない。
(c)これも落ち着かないとわかりにくいけど、発雷の数ではなく確率です。降水確率の雷版ですね。
雷ナウキャストでは雷の活動度という指標で、発生頻度で段階分けしているから、区別しよう。
問7
問7
解析雨量に関して。観測値と気象レーダーのいいとこどりと弱点の補い合いをしたデータが解析雨量だね。
(a)文章通り。どこにでも雨量計を置けるわけではないしいくつも置くわけにはいかないからレーダーでサポートします。
(b)調べてみたんですが、たぶん、そもそも海上や船舶に雨量計は置かれていない。おかれてても海上だと海水の流入等あってあまり正確なデータにならないだろうから、レーダーがメインになって、陸上よりも精度は落ちちゃいます。
(c)土壌雨量指数ではこれまでに降った雨の量を解析雨量で算出しています。テキストに載っている基礎事項ですね。
(d)各種予想は基本このスタンスだね。高頻度で短いスパンで更新される情報は若干精度は低くなるけど、即提供してくれて参考になる。数時間後や明日に必要っていう場合に求められる正確さと、今まさに現況が知りたいっているリアルタイムさ、どちらを優先するか使い分けられるようになっています。
問8
問8
台風の基礎事項。
(a)(b)は文章通りですね、眼が不明瞭で対称性が崩れてきても、油断してはダメですね。
(c)日本付近、中緯度まで台風が接近すると南北の温度傾度が大きくなり、潜熱をエネルギー源にしていた熱帯低気圧から温度傾度の傾圧性をエネルギーとする温帯低気圧に構造が変化しつつあるからです。
(d)3時間ごとですね。
問9・10
問9
ポーラー(極の)ロウ(低気圧)の問題。台風の冷たくて小さいバージョンという認識でだいたい問題ないです。
(a)~(d)まですべてポーラーロウの基礎中の基礎なのでいうことはないです。
エネルギー源も台風と同じ潜熱なので目の中心は暖かくなっています。
正解必須の問題ですね。
問10
温帯低気圧の問題。
(a)テキストにも重々書いていますが、台風➡温帯低気圧は決して【弱体化ではない】ので、必ず弱まるというわけではないと考えましょう。
(b)南北の温度傾度のために温帯低気圧が発生し、熱輸送がおこりながら、温帯低気圧が徐々に衰退していく…一連の流れを覚えておきましょう。
(c)バルジのことですね。
(d)これも基礎の基礎ですね。
この問題も正解必須です。
問11
問11
衛星画像の問題。ペンタブ買ってよかったと思える瞬間ですね、解説しやすい。
これはプリントそのものをみてもらえればいいかなと。。
今回の(a)でAかEか、みたいな紛らわしい雲解析をさせられることもあるけど、その時はあせらず一回飛ばして、別のわかりやすい雲解析から行って選択肢を絞っていきましょう。
問12・13
問12
集中豪雨に関する問題。
集中豪雨って厳密な定義のない言葉だから、この問題はあんまり僕は好きじゃない。気象庁用語集では以下。
集中豪雨…同じような場所で数時間にわたり強く降り、100mmから数百mmの雨量をもたらす雨。
気象庁用語集:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html
らしい。
(a)非常に巨大な積乱雲やいくつもの積乱雲群が連なって集中豪雨となるため、メソβスケールぐらいはあるだろう。一般的な一つの積乱雲がメソγスケールで数km~20kmぐらいのおおきさとなるので、それだけで集中豪雨と呼ばれるほどの雨は考えにくい。
(b)正しい。集中豪雨時は南からの暖湿な空気が流入しているケースが多く、降水が強化される。
(c)積乱雲の発達期は不安定な成層となることもあるが、成熟~衰退期では降水やダウンバーストのほうが強く、不安定な成層は長続きしない。
(d)スーパーセル型だけでなくマルチセル型や線状降水帯などによる豪雨が多い。
問13
(a)正しい。文章そのまま覚えておこう。
(b)地形や土壌の性質が違うと同じ表面雨量指数でも、浸水外の危険性や被害は一律とは考えられない。
(c)山間部は降水が地中にしみこみやすく、都市部はアスファルトで雨がしみこみにくいので、表面雨量指数は都市部のほうが大きくなる。
問14
問14
予報精度の評価に関して。
平均誤差と二乗平均誤差の二つの計算式に数値をあてはめるだけの問題でした。
特にいうことなしですね、計算もむずかしくないですし、専門知識の予報精度評価はもっとも点が取りやすいところだと僕は思っています。
過去問で何度も計算・演習をきちんと行いましょう。
問15
問15
平年差の問題。
まず日本の位置をきちんと見つけましょう、日本は小さくて見つけにくい。
あとは問題文にある【7月上旬】という時期をチェック。
梅雨開け直前の日本の天気図をイメージできると楽です。
では各選択肢へ。
(a)赤くなっているから気温が高くなったと早とちりしてはダメ。気圧が平年より高い=オホーツク海高気圧の勢力が平年より大きい➡寒気の流入が活発ときちんと流れをイメージできれば簡単。
(b)日照時間=雲が出ているかどうか。が重要な指標になります。高気圧帯だと下降気流域となり雲が発生しにくい、低気圧帯だと対流が活発で雲がはっせいしやすい。といえば答えはわかると思います。
(c)これも(b)の説明でわかりますね。
以上、第54回学科試験専門知識編の解説でした。PDF上の手書き文字にいくつか誤字がありますね、性分とか書いててはずかしいけど直すのめんどくさいんですご容赦ください…
でも、ペンタブ便利!!
実技もなるべくはやくあげますね。