気象予報をテーマにした朝ドラ【おかえりモネ】の放送が開始してから早1ヶ月が経ちます。
個人的に気象予報士にスポットが当たるのは非常にうれしいです。
ここでは、気象予報士と気象予報士試験に関してと、【おかえりモネ】による次回56回試験への影響をまとめていきたいと思います。
記事前半は【おかえりモネ】を視聴して気象予報士に興味を持った方向けの記事です。
既に対策を始めている受験生に向けての内容は記事後半です。(記事後半の字を押すと後半にジャンプします。)
気象予報士とは?気象キャスター・お天気お姉さんとの違い
気象予報士は【気象予報を作る人】
【気象予報士と気象キャスターって違いがあるの?】というのはよくある質問の一つです。
答えはYESです。予報士資格を持たない人は【気象予報】を作ることはできません。
しかし【気象予報の発表】自体は資格を持たなくても可能です。
テレビやラジオで天気予報コーナーを担当しているキャスターは【気象予報士かどうか】で大きく二つに分けることができます。
気象予報士資格を持っているキャスターは【自分で作った予報を自分で発表】しており、そうでないキャスターは【裏方で気象予報士資格を持った予報士が作った予報を代理で発表】しているということになります。
予報士でなくてもキャスターになれる…がいばらの道
なので、気象予報士の資格をもっていなくても気象キャスターを目指すことは可能です。
ただし、気象予報士資格を持たずにお天気キャスターを目指すのは、気象予報士試験に合格するの以上にいばらの道となります。それもあり、最近は【気象予報士兼お天気キャスター】として活躍されている方が増えてきています。
お天気キャスターはニュース番組の花形の一つです。特に最近はアナウンサー志望の女性が活躍の場を広げるために気象予報士試験にチャレンジされているようです。
逆にキャスター以外の仕事をする気象予報士もいる
気象予報士=天気キャスターという印象が強いですが、気象予報士でお天気キャスターとして活躍されている方は少数派です。一般企業や官公庁に勤めている予報士も大勢います。
そこらへんに関しては別の記事にまとめているので以下を参考にしてみてください。
今から最短で気象予報士になるには…
年二回行われる夏と冬に試験に合格する
おかえりモネをみて気象予報士に興味を持ったあなた!
次に気になるのは「いつごろに、どうすれば取れるのか」ですよね。以下のやり取りで回答していきます。
「おかえりモネ」をみて気象予報士になりたいんだけどどうすればいいの?
気象予報士試験に合格するだけですよ。
年に二回、夏と冬に試験があって次は2021年8/22が試験日です。
年に二回もあるんだ!次の夏試験で合格できる?
ごめんなさい初学者だと99.5%無理です。
最短でもその次の第57回試験が2022年1/30に実施されるので、それに合格。
合格のあとに気象予報士登録申請して3月上旬に晴れて正式に気象予報士として登録されます。
という感じです。気象予報士試験は難易度も高く試験範囲もかなり広いため、この記事が公開された2021年6/11からの学習で夏試験への合格はかなり厳しいです。
これから学習を始めたとして、2022年の冬の57回試験で完全合格できれば【全受験生でもかなり優秀な方】、さらにその先の第58回試験での完全合格でも【全受験生の中でも順調に合格できた部類】に入ります。
初学者がこれから学習を始めて第56回試験での完全合格するのは、絶対に不可とは言いたくありませんが、まあほぼほぼ不可能でしょう。
※ただし学科試験一科目or学科試験両科目の部分合格なら決して不可能ではありません※
以下に気象予報士試験と、合格の方法に関してまとめているので参考にしてくださいね。
気象予報士試験は早くても合格までに半年かかる
気象予報士は試験の難易度と範囲の広さを考えるとどうしても中長期的な学習が必要となってきます。
半年で合格できればかなり優秀、1年でも早い方、1年半~2年ぐらいかけて合格する受験生が平均的とされる試験です。
なので、一日でも早く気象予報士になりたい人は、一日でも早く学習を始める必要があります。
加えて、1度試験に落ちてしまうと次の試験まで半年の期間が空きます。
合格率5%といわれる試験です、どれだけ対策しても当日の体調やコンディション、ケアレスミス一つで不合格になる可能性も十分あります。
そのため対策は可能な限り早く始めるに越したことはありません。
1日早く始めていれば夏に合格できたのに、1日遅かったせいでその半年後の冬試験まで合格がお預け…なんてこともあり得ますからね。
それなら早速対策を始めたいけどなにをすればいいの?
ここまで読んで、早速対策を始めたいとおもった受験生は対策の始め方をまとめている以下のページを参考にしてください。
ここまでは、【おかえりモネ】を見て、気象予報士に興味をもった方への内容でした。
以下からはすでに対策を始めている受験生に向けての記事です。
朝ドラ【おかえりモネ】の放送開始による影響は?
気象予報士志望者数の増加はある?
ネットやSNSをチェックすると、やはり若年層~ミドル層で反響が見受けられます。
当たり前ですが、志望者数は増加しそうですね。
【おかえりモネ】では天気キャスターという気象予報士のメジャーな一面だけでなく、林業や漁業などの第一次産業や被災地復興と気象予報とのつながりといった一般認知度の低い一面にもクローズアップした内容となっています。
【気象予報士という資格自体】だけでなく【資格取得後の働き方・活かし方】まで深堀しているストーリーなので「気象キャスター以外を志望する気象予報士受験生」の増加も見込まれ、全体的な【気象予報士志望者数は増加】するのではないのでしょうか。
ただ、いつまで続くかは不明ですね。放送終了から1~2年ぐらいで収まりそうな気もします。
第56回気象予報士試験への影響~受験者数はどうなる~
第56回試験では、さほど受験者数は増えないと予想
放送開始後、最初の試験は2021年8月22日の第56回試験です。
が、そら坊はさほど56回試験の受験者数は増えないと思っています。
理由は単純に【申込と準備が間に合わない】からです。
おかえりモネの初回放送が2021年5月17日です。8月の第56回試験日まで3ヶ月しか残されていません。しかも【受験申請期間は2021年6月14日~7月 2日】です。
【記念受験生】や【あわよくば学科一科目だけでも合格したい受験生】で若干増加する可能性もありますが、本気で取得を考える層は第56回試験の申請は見送るでしょう。
本当に影響が出るのは第57回試験以降
と、いうことで本当に大きく影響が出るのは、第57回試験や第58回試験でしょう。
中長期的な学習が必要になる試験なので、放送終了後から2年ぐらいは放送の影響で受験者数が増加すると思われます。
といっても、何千人も受験者が増えることはないと思います。
- 元々受験者数3000人前後というマイノリティな試験である。
- 気象予報士試験は難関で有名であり挑戦の敷居が高い
- ドラマのメイン舞台である第一次産業の人気があまり高くない
このあたりを考慮すると増えても200人ぐらいなのではないかなと思っています。
その辺は56回試験の受験申請が終わったころに統計が出るのでその時に改めて考えてみます。
【おかえりモネ効果】で受験生全体のレベルが上がりそう
そら坊は【おかえりモネ効果】で受験生全体の平均レベルが上がるんじゃないかと思っています。
このドラマが気象業務にしっかりスポットが当たった内容となっており【気象業務と業界への本気度・興味の高い受験生】が増加すると予想しているためです。
加えて、ヒロインのモネは20歳前後、気象予報士役の西島さんはアラフォー前後のナイスミドルということもあり、最も合格率の高い20~40歳前後の受験生が増えそうなのも平均レベルが上がるとにらんでいる理由の一つです。
受験生全体のレベルが上がるのは非常に喜ばしいことですが、受験生皆さんの立場からするとそうでもありませんね…
それに伴い合格基準点の上昇が見込まれる
全体のレベルがあがるということは、【相対評価】で合否が決まる気象予報士試験ではより合格が難しくなるということです。
こうなってくると、今挑戦中の受験生は、全体のレベルが上がる前に合格を決め切る必要が出てきます。第56回で逃げ切り合格を目指して更にギアを上げていきたいところですね。
夏の第56回試験まで残り2か月半となりました。
今、学習が捗っていない・思ったような成果が出ていない受験生は、再度自分の学習と計画を見直してみましょう。
方向転換をおこなう最後のチャンスが今です。
【おかえりモネ効果】で第57回試験受験生のレベルが上がってしまう前に、第56回で合格を決め切ってしまいましょう。
現在3名の受講生を指導しておりますが、各受講生夏に向けて意識を高めてもらっています。
随時ご相談・指導は承っていますので何かあればお気軽にお問い合わせください。