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コラム 予報士・キャスターのコラム 試験に関して

【気象予報士資格】と【お天気お姉さん・キャスター】の違い/キャスターになる方法/予報士になるには?就職は?

気象予報士とは独自の気象予想を行える資格

キャスター、お天気お姉さんになるための資格?

このページを見ている人の中には将来お天気キャスターやお天気お姉さんに憧れている人もいるだろう。

もし、その夢を叶えるために気象予報士試験を取得しようと思っているのなら、ちょっと待った。

実はその夢を叶えるためにこの資格は必ずしも必要ではないのだ。

予想と発表の違い

誤解されがちだが、気象予報士というのは気象の現象の【予測】が出来る資格であり、予測した内容の【発表】とは違う。実は予測の発表は気象予報士資格がなくても誰でも出来るのだ。

なので、お天気キャスターの中には資格を持たずに、裏できちんと資格を取得した気象予報士の予測した現象の原稿を、代理で読み上げ発表しているという人達もいる。

もちろん、キャスターやお天気お姉さん自身が気象予報士資格を持っていることもあるが、その時はその人の肩書きに【気象予報士】と書かれてることがほとんどだ。

資格を取ったらどんな職に就けるのか?

もちろん、気象予報士でなくても以下の職業に就ける場合もあるが、気象予報に携われる確率はぐっと減る。

  • 気象庁職員
  • 民間の気象会社
    • 気象予報を行い各企業や個人、一般に提供する
    • 気象予報士をメディアやイベントに派遣する
    • 気象予報士試験の対策講座の講師
    • 天候に関するアプリ制作等
  • メディア・マスコミ系
    • お天気キャスター
    • テレビ番組の気象コーナーの制作や、天気予報用の原稿の作成

お天気お姉さん・キャスターになる2つの道

気象予報士を目指す理由の半数はこの【お天気キャスター】という職業を志望しているからだと思われる。

では、お天気お姉さん・キャスターになるにはどんな方法があるのか。

わかりやすい道が2つある。

  1. 各テレビ局のアナウンサーに採用され、報道部にはいりお天気コーナーを担当する。
  2. 気象予報士資格を取り、気象予報士派遣会社に登録し、天気予報コーナーへの出演機会を貰う。

ほとんどのお天気キャスターはこのどちらかの道をたどっているはずだ、もちろん例外もあるだろうが。

なので、お天気キャスターになるにあたって、気象予報士資格は必ずしも必要ではない。

テレビ局に就職してアナウンサーとなる・もしくはフリーアナウンサーとして活動して、お天気コーナーを任せてもらえればいい。

しかし、お天気キャスターはテレビ番組の花形であり、非常に競争率が高い。テレビ局に就職しアナウンサーとなるのにもかなりの倍率を潜り抜けなければいけないし、さらにその中でお天気キャスターに選ばれるために、知性・ルックス・キャラクター・好感度・気象知識など…あらゆる要素でほかのアナウンサーと差別化を図らなければいけない。

そのため、最近では気象予報士資格を取得するアナウンサーやタレントも増えてきている。

気象予報士資格は不要だが、所持していれば相当な強みになることは間違いないし、2の道を選ぶこともできる。

より、お天気キャスターになる確率・可能性を上げたければ、気象予報士試験に合格し気象予報士として登録するべきだ。


気象予報士になれば独自の気象予想をできる?

実は気象予報士試験に合格するだけでは不十分

記事冒頭と矛盾するが、実は試験合格し、気象予報士として登録するだけでは、独自の気象予想を公表することはできない。

気象予想を行うには、試験に合格したうえで気象予報士として登録し

【気象業務の予報許可】

というものを気象庁に申請し、許可を取らなければいけない。

この予報業務の許可を個人で取るには、気象会社が観測・収集し提供している各種気象情報(各地の気温、降水量、風向風速、気圧、衛星画像や高層天気図等々)を入手するために、数万円の初期費用や月々数万円の費用が掛かってくる。

気象会社やテレビ局に勤めている気象予報士は、その会社がその気象情報を入手し予報業務の許可をとっているので、個人で費用を負担することはないのだが、個人で独自の気象予想を行うには、かなりのコストがかかる。

ので、個人でこの予報業務許可を取っている人は少ない。

ちなみにその予報業務許可を取っている一覧は気象庁HPで確認できる➡気象庁HP

なので、「資格を取って個人で独自の天気予報をしよう❕❕」と思っている人は相応のコストがかかることを理解しておこう。

もちろん、気象庁や各種企業が公表している天気予報の解説などをする分には「独自の予想」には当たらないので大丈夫だ。

気象予報士を取りたい人へ

趣味で取るにはレベルの高い資格

この資格は趣味で取るにはなかなかにハードルの高い資格だ。

ただ、資格の認知度や難易度の高さ、天気という日常に密接にかかわるテーマのため、この資格に興味を持つ人や資格マニアは意外と多い。

この資格試験へのチャレンジに向いている人・向いていない人をまとめるのでチャレンジするかの参考にしてほしい。

向いている人

  1. 気象業務に携わりたい人
    • 言わずもがなだ
  2. 話のネタ・オリジナリティが欲しい人
    • 知名度・難易度・話題性抜群の資格
  3. 元々気象や天気・雲や空が好きな人
    • 勉強自体が楽しく、苦にならないだろう
  4. 時間があり、取得までに時間をかけられる人
    • 今すぐ必要な人には向いていない
  5. 大きなことを成し遂げたい人
    • 取得までの努力・合格の達成感はひとしお

こんな感じだ。

向いていない人

  1. 手に職は欲しいが、気象系でなくてもいい人
    • 実はそれほど稼げるわけではない
  2. 話のネタやオリジナリティに困ってない人
    • そのためだけに取るには労力がかかりすぎる
  3. 気象に興味のない人
    • 趣味だけで取るには難関で時間もかかる
  4. 手っ取り早く何かしらの資格を取りたい人
    • 1,2ヶ月で取れるような手軽な資格ではない

この記事を読んで気象予報士を目指したい人は、是非このHPを今後の学習の参考にしてほしい。

気象予報士に関して理解いただけたでしょうか?「やっぱり受験してみたい」「もう少し詳しく試験のことを知りたい」と思った方向けの記事も以下にまとめているので是非チェックしてみてくださいね。

  • この記事を書いた人

フリーター・そら坊

文系卒の理系知識0のフリーター気象予報士。 2019年1月:予備知識0で学習開始 2019年8月:第52回試験で学科試験両科目合格も実技試験で不合格 2020年1月:第53回試験で実技試験も突破し完全合格 現在は気象予報士試験受験生に対し【サイト管理】と【個別指導】で微力ながらバックアップを行っています。 現在、株式会社アガルートさんでのコラム記事も執筆しております! ※メガネはかけておりません、画像はイメージです!※

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