最初が肝心~一般知識って何?~
さあ、無事テキストも購入しこれから気象や天気の学習が始まるんだと思ってこのページを見てる方も多いだろう。が、心して欲しい。一般知識編は気象と言うよりも、気象現象を理解するために必要な大気や地理、物理や数式、科学や力学など中学や高校で目にした事のある科目の総合的な学習が半分以上を占める。さらに、残りの半分のうちの更に半分、つまり4分の1程は気象に関する法律や用語、地名、記号などの暗記が主となる。雲や雨、風や季節なども単体では学ぶが、それらが絡み合う気象を本格的に学ぶのは専門知識編からである。
とっつきにくい一般知識~勉強の始め方と進め方~
なので、気象現象に興味を持って学習をスタートした方たちには些か退屈な学習かもしれない。しかし、ここを理解しておかないと後がとても苦しくなるので、頑張って欲しい。例えばだが、学校の定期テストは教科書の試験範囲を丸暗記してしまえば高得点がとれる。だが、気象予報士試験はそうはいかない。一般知識編だけでも純粋な丸暗記だけで突破できる人はほぼいないだろう。仮にそれで突破できても、専門知識編では更に同量以上の暗記が必要となる。実技編では暗記した事項がどのように絡んでいくのかを正確に判断し誤字脱字も許さずに記述しなければ点が貰えない。逆に一般知識編をきちんと読み込み、【ただの暗記】ではなく、理解を伴った【本質的な知識】として蓄えていくことが出来れば、先々の学習と理解がかなりスムーズになる。気象現象の説明や予想は、あらゆる理系知識の基礎により成り立っている。具体例をひとつあげると、打ち水をすると気温が下がるという事実に対して、気温の変化という結果のみを丸暗記してしまう方法だと、1度覚えたとしても忘れてしまえばそれまでだ。それに対して、打ち水をすると【地表に撒かれた水分が周囲の大気の熱を吸収するために周囲の気温が水分に奪われて】気温が下がる。というように【】内で示した気温の変化という結果に対する過程・原因をしっかり理解しておけば、結果を忘れてしまっても、丸暗記に頼らなくても答えを導き出せるのだ。この【過程】と【結果】の因果を如何に結びつけていけるかが、勝負の別れ目だ。
まずは一通り目を通す~つまずいても気にしない、挫折しない~
とは言え、一般知識編の内容を全て漏らさず理解する のも、それはそれで不可能だろう。(もちろんそうするに越したことはないが。)僕も高校で履修しなかった科学や物理のような公式が出てきた時はたじろいだし、sinやインテグラルが出てきた時は憂鬱になった。無理だと思った。微分積分が何たるかというテキストも買ってみたが、学べば学ぶほど微分積分がどこまで気象に関わってくるのか疑問を持ち、初歩の初歩だけ読み込んでからは、テキストは1度も取り出していない。断言しよう、テキストを読み進めていくと少なくとも100回は「なんじゃこりゃ?」となる。そしてその100回のうち20回は「何度読んでもさっぱりだ。」となる。大事なのは、そうなった時に【割り切って次のページに進むこと。】だ。実の所、僕もテキストにでてきた数式や公式のほとんどが「何となく意味はわかるかな~、でも正確には説明できないや。」程度の理解である。大事なのは躓いても読み進めていくことだ。諦めずに、分からないなりにテキストを読むのが大事。時にはじっくり1文ずつ噛み砕き、時には声に出してみて、時には色んな角度やイメージで文章と図をインプットしてみる。何度も読んでいくうちに「あぁ、なるほど、こーいう事ね。」と腑に落ちることも往々にしてあるし、読み進めていくうちに別の単元で「この前意味わかんなかったあの単元はこーいう事だったのね。」とすんなり理解出来たりすることも珍しくない。ダメな方法は躓いた時にずっとそこで足踏みしてしまうことだ。殊、この試験では完璧主義は仇となることが多い。
歴代最年少合格者は11歳
ご存知だろうか?気象予報士試験の歴代最年少合格者は11歳の小学6年生なのだ。もちろん例外はいるだろうが、小学6年生で微分積分、三角関数、指数対数を正確に理解出来る子は何パーセントいるだろうか。その子がとんでもない才能を持ち努力をしたのは勿論揺らがない事実だが、逆に言えば「努力すれば小学生の理系知識でも合格できる。」のが気象予報士試験なのだ。
さあ、テキストを開こう
上記が学科試験一般科目の学習における心構えだ。一般科目は【気象学の輪郭に触れていく】学習が主となる。気象学の各分野の基礎を何度も何度も繰り返しなぞって、丈夫で穴のない額縁を作っていこう。脆い額縁に絵を飾ることはできないのだから。
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