気象予報士試験対策テキスト「よくわかる気象学」を購入
新しい受講生を受け持つことが決まり、彼が所持しているテキストを僕も購入することになりました。それがかの有名な
【中島俊夫】先生の著書【よくわかる気象学第2版】
です。
せっかくなので【よくわかる気象学】を読んでみた感想やおすすめの使い方をまとめていきます😊
「よくわかる気象学」を読んでみた感想
分かりやすい!易しい!とっつきやすい!
読んでみて真っ先に感じたのは【易しい!丁寧!】という点です。
気象予報士試験では、難解な理系知識や目に見えない気象現象の把握、ミクロからマクロへの視点の切り替えなど、初心者や独学者、文系出身者にはかなり苦労するとっつきにくい学習内容がメインとなってきます。
なので、気象予報士試験対策では【挫折せずに学習を継続できるか】【馴染みのない理系知識や気象学を理解できるまで粘り強く取り組めるか】が最初の関門・難関となります。
事実、文系出身だった僕も、独学し始めのころは何度もわけのわからない理系知識や用語、数式にぶつかり・つまずきました。
恥ずかしながら【結局、完璧には理解しきれないまま合格してしまった】内容もいくつかあります。
しかし、このテキスト【よくわかる気象学】は、その【初学者・独学者・文系出身者】がつまずくであろうポイントを【これでもかというぐらい易しく・わかりやすく・噛み砕きまくった】本文や手書きイラストでの図解が満載となっており、中島先生の優しさや慈愛を感じられる内容となっています。(お会いしたことはありませんが…)
現在出版されている気象予報士試験対策の市販参考書の中で最も易しい内容と断言しても過言ではありません。
ちなみに、僕が独学の際に使ったテキストは【読んでスッキリ!気象予報士試験合格テキスト】でした。
そのテキスト1冊だけで学科試験は独学合格できました。以下にその記事のリンクを貼っておきます。
➡学科試験一般知識・専門知識両方を1冊だけで独学合格したときのテキスト紹介記事
が、そのテキストは1冊で一般・専門知識を網羅している分、理系知識や数式の解説に関しての説明が初学者や独学者にはレベルの高いものになっていたようです。
なので、めげずに頑張れば、そのテキストだけでも理解はできるようになっています。
事実、僕も学習の妨げにならない程度には何とか理解できていたおかげで無事合格できています。ですが、その当時「よくわかる気象学」を手元に持っていれば、理系分野の学習効率をより上げることができただろうなと思います。
初心者・独学・文系・勉強が苦手な受験生向けの良テキスト
上記の理由から「よくわかる気象学」は初学者や独学者、文系出身者は1冊持っていても損のないテキストだと思います。
質の悪いことに、気象予報士試験では、躓きやすい理系分野の知識などが最序盤の一般知識編で纏められています。
対策を始めたてでの学習のつまずきは【挫折・諦め】に直結します。
分かりやすく平易にまとめられた「よくわかる気象学」は、勉強が苦手な受験生や理系知識に不安のある受験生が幸先のよいスタートダッシュを切るためには欠かせないテキストだと思います。
勉強習慣がない・読解力に自信がない・諦めたくない受験生には必須テキスト
特に【勉強の苦手な受験生】や【読解力が不安な受験生】はこのテキストは必須です。
「よくわかる気象学」以外の市販テキストである
・「読んでスッキリ!気象予報士試験合格テキスト」
・「らくらく突破。気象予報士簡単合格テキスト」
などは「よくわかる気象学」に比べ、より専門的・実践的な内容になっていますが、その分「よくわかる気象学」に比べ【本文自体が難解】・【とっつきにくい】内容となっています。
相対的に!ですよ。
もちろん「読んでスッキリ」も「らくらく突破」も独学者にもわかりやすくまとめ・解説してくれてはいます。
なので、不必要な挫折や諦め、遠回りを生まないために
- 勉強習慣がない
- 勉強の方法が分からない
- 読解力に自信がない
- 根気や粘り強さに自信がないけど、気象予報士の夢をあきらめたくない
なんていう受験生は、この「よくわかる気象学」を手元に学習・対策を始めるべきです。
一般知識編に限り、オンスク.jpの映像授業でも代用できそう
以前、オンスク.jpという月額980円の気象予報士試験の映像講座を紹介しました。
実は、この「よくわかる気象学」の著者は、そのオンスク.jpで映像講義を担当している中島俊夫先生ご本人なのです。
オンスク.jpのレビュー記事を書くために、実際に僕もオンスク.jpに登録して中島先生の映像授業を視聴してみました。
そちらの映像授業も非常にわかりやすく、噛み砕いた丁寧な解説となっていました。
なので、テキスト学習よりも映像授業の方が向いている受験生は、このテキストを買うよりもオンスク.jpで中島先生の映像授業を視聴してみてもいいかもしれません。
※ただし、オンスク.jpでは【一般知識編】の映像授業の身となっているので注意しましょう。※
以下にオンスク.jpのレビュー記事もまとめているので気になる受験生はチェックしてみてくださいね。
➡月額980円の気象予報士映像講義【オンスク.jp】の紹介・レビュー記事を読む
独学に自信のある・理系出身の受験生は別のテキストでもよさそう
逆を返すと、独学に自信のある受験生や理系に苦手意識のない受験生は、この「よくわかる気象学」以外のテキストでも十分対策が可能なので、敢えてこれを選択する必要はなさそうです。
僕は、理系分野への苦手意識はありましたが独学には自信があったタイプの受験生でした。
なので、僕と似たような境遇の受験生には、1冊で学科試験合格できる
読んでスッキリ!気象予報士試験合格テキストのテキストをお勧めしたいです。
➡学科試験一般知識・専門知識両方を1冊だけで独学合格したときのテキスト紹介記事
気になる方は上記リンクから紹介記事をチェックしてみてください
「よくわかる気象学」だけでは学科試験合格はむずかしい
一つ一つの事項を非常に丁寧にわかりやすくまとめている分、試験範囲全てがカバーしきれていないような感じを受けました。
特に顕著なのが、一般知識編のテキストでは15点中4点の配点を占める【気象法規・気象法令】に関してのページは0という点です。
一切言及されていません。
「よくわかる気象学」というテキストタイトルからもわかるように、あくまで【気象学】に焦点を絞ったテキストのようです。
試験範囲とはいえ、気象法令・法規は気象学ではありませんから、外しているのでしょう。
おそらく、気象予報士試験を受ける予定はないけど気象学を学びたいというニーズにもこたえるためのテキスト構成にしたのでしょう。
試験対策として「よくわかる気象学」を選ぶ際はその点だけ、割り切る必要があります。
なので、追加で別のテキストや問題集を購入し学習を進めていく必要が出てきます。
以下によくわかる気象学の紹介リンクを貼っているので、どんなテキストか気になる受験生はチェックしてみてください。
以下では「よくわかる気象学」のおすすめの使い方をまとめていきます。
「よくわかる気象学」に関してもっと詳しく知りたい方はあと少しお付き合いください。
「よくわかる気象学」のおすすめの使い方
では、最後に上記の感想や特徴を元に、この「よくわかる気象学」をどのように学習に取り入れていけばよいかなどをまとめます。
メインテキストではなく参考書のための参考書
前述のとおり「よくわかる気象学」は非常に易しく丁寧な解説が目白押しの良書です。
特に、受験生のほとんどが苦労する【熱力学・力学・数学・物理学】など理数系分野・単元の解説に非常に力が入っており、初学者や文系出身者には心強いテキストとなっています。
解説の丁寧さやわかりやすさ、本文の易しさは他の気象予報士試験対策テキストと比較してもずば抜けています。
その他のテキストでは【言葉足らずだったり・端寄られていたり・最低限の理数系の予備知識があることが前提】で解説がまとめられていることも多く、それらのテキストでは理解が捗らない内容も「よくわかる気象学」であれば理解できるように1から解説されていることが多いです。
なので、メインのテキストとして利用するよりは
【メインテキストのためのサブテキスト】
【普段使いの参考書で理解できない内容の解説書】
としてこの「よくわかる気象学」を活用いただくのをおすすめします。
もちろん、メインテキストとしてつかえないこともないのですが、情報量が若干心もとないかな?というのと
テキスト本文の日本語が易しくまとめられて過ぎていて、実線向きではないかなという印象を受けます。
実際の過去問や試験は、「よくわかる気象学」のように万人が理解できる易しい日本語ではなく、難解で堅苦しい日本語を使って試験がつくられています。
「よくわかる気象学」の文章レベルに慣れすぎてしまうと試験問題が非常に難しい文章に感じてしまって、実力が十分に発揮できない可能性があります。
なので、メインテキストというよりも、選んだメインテキストが理解できないときのサブテキストとして手元に置いておくとよさそうです。
まずは気軽・気楽に気象学を学びたい受験生の1冊目
「よくわかる気象学」は「とりあえず気象や天気の勉強を始めてみたいな」という受験生の1冊目のテキストや受験を検討している受験生予備軍の読者にお勧めです。
というのも、このブログをご覧いただいている読者には…
気象予報士を目指すかわかんないor決めてないけど、天気の勉強をしてみたいな~
すぐに本格的な対策や勉強はできそうにないけど、気象学の触りだけでも触れておきたいな~
なんていう、状況・心境の読者もいると思います。
いわゆる受験生予備軍ですね。
こういった状況の受験生予備軍であれば、気楽・気軽に気象学を学ぶための1冊目として「よくわかる気象学」はおすすめです。
学科試験でなかなか合格できない受験生の追加テキスト
学科試験がなかなか突破できない受験生でこのテキストを持っていない受験生は購入してみてもいいかもしれません。
以下の記事にもまとめているのですが、【学科試験を侮ってはいけません】
学科試験合格にはインプットをさぼらず地道に行い、知らない知識・わからない内容を限りなく0に近づけていく作業が必要です。
学科試験をなかなか突破できない受験生は、インプットが曖昧だったり正確に理解できていない可能性があります。
これまで対策に使ってきたテキストを完璧に理解できていますか?
理解しきれていない部分や放置している内容、理解を投げ出している分野がありませんか?
100%の範囲を100%の精度で理解しきる必要はないです。
が、当たり前ですが、理解できていない部分が多ければ多いほど合格は難しくなっていきます。
これまでの自分のテキスト学習や過去問演習を振り返ってみて
【1から改めて基礎を学習したい】・【苦手だった分野に立ち向かいたい】
と思った受験生は、この「よくわかる気象学」を活用いただく価値があると思います。
と、いうことで以上が「よくわかる気象学」を読んでみた感想と対策への取り入れ方に関してでした。
以下に「よくわかる気象学」の一般知識編・専門知識編のリンクを載せておきますので、気になる受験生はチェックしてみてください。
記事の中で紹介した、オンスク.jpという映像授業講座が気になる方は以下に紹介記事のリンクを貼っておくので確認してみてください。