まず何から始める?実技試験対策をスタートするために。
実技試験はものすごく大変。覚悟を決めよう。
別のページでも何度も言っていますが、気象予報士試験合格はかなり大変です。しっかり学習すれば独学でも取れます。でも僕は実技試験突破のためにめちゃくちゃ頑張りました。
試験前1か月は、朝から夜まで図書館の学習室に缶詰めで、毎日過去問を解いて採点して復習してまとめて…で1日を過ごしてました。
もちろん、趣味で取得を目指したいという受験生も多い資格ですし、受験生一人一人に都合や事情は、受験動機は全く異なるので、自分自身が取り組みたいように取り組むのが一番です。
ですが、どんな動機での受験であっても、あまり長期間を見込んでの受験よりも、期間を半年や1年で定めて本気で打ち込んで短期集中で合格を目指す方針をお勧めします。
特に実技試験の対策では【初見の過去問】が非常に貴重になってくるのですが、初見の過去問は半年や1年でなくなってしまいます。
模擬試験や類似問題もあまりありません。
加えて同じ学習時間で比較した場合も、短期間に集中的に学習した場合と、長期間に分散的・断続的に学習した場合であれば、明らかに前者のほうが学習効果も高いためです。
なので、せっかく実技試験対策に取り組むのであれば【短期集中で頑張る覚悟】と【まとまった学習時間を確保する準備】をしたうえで対策を行う方をおすすめします。
ここからが最難関。
学科試験は初学者が実技試験を解くための下地作りであって、気象予報士試験はここからが最難関です。
といっても、決して学科試験が簡単といっているわけではありません。
学科試験を突破できず苦労する受験生や、学科不合格を食らい、実技試験を採点してもらえず不合格になる受験生も一定数います。
学科試験合格の余韻に浸ってのんびりしていると、あっという間に免除期間の1年が過ぎてしまいます。
例えば第54回試験で学科試験合格した受験生、次回の第55回まであと半年です。半年あれば0からの実技対策でも十分実技合格は目指せるが、少しでもさぼると合格はむずかしくなるでしょう。
学科試験が思いの外余裕だった受験生ほど、実技試験をなめてかかって痛い目を見ます。油断せずに実技試験対策を1日でも早く始めましょう。
まさに、初回受験で学科合格したのに実技の復習をないがしろにして不合格になった僕のことでもあります…
覚悟ができたら…。まずは1題過去問を解こう。
学科試験で詰め込んだ内容が薄れないうちに実践。
覚悟ができたら、まず実技試験の過去問を1題解いてみよう。
【参考書】独学合格者が使ったテキスト紹介【実技編】で紹介しているテキストにも過去問が収録されているし、受験生が毎度受験申し込みを行う気象業務支援センターのHPでも直近の過去問が提供されています。
直近のものはできれば受験直前の追い込みにつかいたいので、読者が手に入れられる範囲でできるだけ古い過去問を準備してください。
そして、本番通りに文具をそろえて・75分を測って実際に解いてみよう。
恐らく最初は全く時間が足りないはずです。でも時間切れになっても、そのまま最後まで解き進めてみてください。
実技試験の難しさや特殊さ、実技試験がどんなものかがわかるはずです。
解き終わったら、自己採点して解説を読んでください。
最後まで解き終わったとき、きっと誰もが
「まじか…」
となると思います。
学科試験と実技試験とは学習内容はもちろん関連してつながっているが、試験自体は全くの別物だということをまずは理解しないといけません。
時間に追われる中、長い問題文を読み、出題者の意図を理解した上で、過去・現在・未来の時系列のあるたくさんの図表を読み解き、必要な要素を抽出し、与えられた文字数の中でまとめて、解答欄に記述する…。
記憶・知識の出し入れや知識に基づいた推測、試験テクニックだけで点が取れた学科試験とは異なります。
さらに解説を読むとわかるが、記述といっても自由に記述すればいいわけではありません。出題者の求める要素をキーワードとして抽出し適切な言い回しで記述する必要があり、慣れと経験・気象的センスも求められます。
これからの学習の第一歩として、実技試験かどのようなものか知るために、是非過去問演習を1事例分行ってみてください❕❕
実技演習後、対策を始める前にすべき1つの決断。
独学で頑張るかどうか、まずはここできちんと考えてみよう。
実技試験対策に取り組む前に、独学か講座やスクールを受講するか、改めてここで一度決断・判断しましょう。
僕は何かしらの講座を受講検討するには、ここがまず一つのターニングポイントだとおもっています。
僕自身は、第52回で学科合格実技不合格となった段階で【53回試験がダメだったら54回で確実に合格するために講座を受験しよう、それまでは独学で頑張ろう。】と決めていました。
なので、自分がいつまでに合格したいのかと財布と相談しながら、講座受講も検討したほうが良い場合もあるかもしれません。が、気象予報士試験に限らず、ひとつだけ言えることは
【講座を取れば受かるわけではない】
結局は自分自身で主体的に学習に取り組めなければ、どんなサービスを受けても意味がありません。
講座を受けているから大丈夫だと講師やスクールに丸投げにする受験生はいつまでも合格しないし、逆に自分一人でもしっかり取り組む意思のある受験生は独学であっさり合格してしまいます。
ただ、楽そうだからと講座を検討するのはやめましょう。
楽するために講座があるのではなく、受験生の頑張りや努力が間違った方向に向かないように、間違ったときは迅速に修正してくれるために講座はあると捉えましょう。
ただ、誰かから指導を受けることで【学習時間の圧縮】・【合格までの期間の短縮】・【合格率の向上】という恩恵が受けられる可能性は高いです。
このあたりを踏まえて、ここから先の実技試験を独学で進めるべきか考えてみてください。
独学にすべきかどうかで悩むなら。
独学で取り組むべきかどうかの判断材料
独学にすべきかどうか悩む受験生に向けて僕なりにどちらがいいか分類してみるので参考にしてほしい。
独学すべき受験生 | 講座受講すべき受験生 |
---|---|
お金がない・なるべくコスパよく済ませたい | 予算にゆとりがある |
自主的に学習に取り組める | 一人だとモチベーション維持が不安 |
自分の都合とペースで学習を進めたい | 講座のスケジュール等に合わせられる |
最新情報や法改正などの 情報収集等を自分でできる | 情報収集に関して不安がある |
学科試験を独学で合格できた | 学科試験も講座を受講していた |
自分自身で学習や対策の計画・修正できる | 学習計画やうまくいかないときの修正を誰かに相談したい |
講座や通信教材を利用したがあわなかった | 独学で全くうまくいかなかった |
必ず合格したい・やる気・モチベーションがある | 趣味等での受験・絶対合格でなく、できれば受かりたい |
と、こんな感じだと思う。
一応最後のモチベーションの項目に関して補足させてもらうと、講座受験生がやる気・本気度が低いと言っているわけでは決してないし、講座で合格ができないといっているわけでもない。
ただ【この試験は結局、演習を如何に重ねて真剣に復習にとりくめるかどうかなので、合格しようという気持ちの強い人ほど一人でどうにかやってしまう】のだ。正しく努力すれば11歳の小学生でもきちんと合格できるのだから。
だから、本気度が高い・確実に合格したいというモチベーションの高い人は敢えて講座を受講しなくても独学で何とかなると思う。
が、合格までの期限が明確に決まっている受験生は、独学以外の方法も検討してみるべきかもしれません。
また、講座ではなく個別指導であれば、自身の苦手な部分や単元にしぼった指導だけや、過去問演習の解説や記述問題の採点、コツの指導など【必要な部分のみの指導】を受けることができるので、比較的安価に抑えることも可能です。
僕、そら坊も個別指導は随時承っているので、気になる方はお問い合わせしてみてくださいね。
初学者の方でなくても、短期や単発の利用でも、1回だけの特定単元の指導や過去問の解説などなんでも承ります。
もちろん、長期的な指導も大歓迎です。
独学で頑張ることにした受験生へ
まずは独学でチャレンジしてみることを決意した受験生は、是非これからこのサイトを参考にしてみてください。
独学だと行き詰ったときに自分ですべて解決するしかない、答えを聞ける相手もいない、非常に孤独な戦いになります。
僕も同じように独学で一人で苦しみながら受験したので、そんな受験生の力に少しでもなりたいと思います。
できる限り有用な情報を残していくので、学習の息抜きやヒント探しに活用してみて下さい。
講座を受講される・受講中の受験生へ
僕が力になれることは少ないかもしれないが、講座やスクールを受講していても、講師とつきっきりでマンツーマン、いつでも何でも聞ける。というほど密なものではないだろう。
自主学習の方法や計画など、講座のサポート外の部分でなにか力になれることがあるかもしれないので、その時は講師のご機嫌を損ねないように、このサイトを是非訪ねてください。
何かあればいつでもお問い合わせご相談下さいね。