第54回試験開催~コロナに負けず~
予定通り第54回試験が開催されたんですね、受験生の皆さんお疲れ様でした。悔いなく実力を発揮できたでしょうか?とてつもなくそわそわする受験直後~合格発表までの期間を僕は2回経験しました。その期間の過ごし方や、これまでの合格基準に関しての記事にです。
答案復元~自己採点に向けて~
記憶が鮮明なうちに答案復元をしておこう。
答案復元
正式な模範解答が出た時に自己採点が出来るように、自分が解答用紙に書いた内容を再現する作業。
どの記号を選んだか、どんな記述・作図にしたかなど、できる限り解答用紙に書き込んだままの内容で復元しよう。
復元の正確さで合否は変わらないが、正式解答が発表された時の自己採点の精度によって、次回試験へのより早く動けるようになる。答案復元がまだの受験生は記憶の新しいうちに済ませておこう、せめて記述問題だけでもいい。正式回答が発表される半月間は短いようで長いものだ。
解答速報と自己採点
答案復元がすんだら自己採点をしよう。気長な人は正式な解答が発表されるまで待ってもいいが、少しでも早く結果が知りたいならば、各業者の解答速報をチェックしよう。
解答速報
気象予報士講座・スクールを開講している企業や個人のHPやサイトで、試験直後に模範解答がUPされている。ただし正式な解答ではない。
基本的にはマークシートである学科試験のみを解答速報として出すサイトがおおいが、前回第53回の試験では実技の解答速報と解説動画を上げている企業もあった。サイトによってはスクール生限定だったりする。
自己採点をしてもしなくても結果はなにもかわらないが、テストの手ごたえを知ることで、次に向けていち早く動けるし、合否発表に向けて覚悟を決めることができる。次回試験に向けてすぐに動きたい方は必ず行おう。
試験ごとに変動する合格基準点~第54回のボーダーは?~
合格基準点の調整。基本は11/11/70%
こちらのページでも解説したように合格基準は試験ごとによって変動する。基本的には学科試験は15点満点中の11問正解、実技試験は全体の70%以上の得点が基準となっている。が、試験の性質上、一定の難易度での問題作成が難しい。試験によって難易度に違いがあると、簡単な回の受験者は有利になってしまい、不公平で合格者の実力を担保できないためであろう。そこで、難易度を一定に調整するよりも受験者たちの平均点や正答率をもとに、合格基準のボーダーを調整するほうが都合がいいのだろう。
第54回試験~学科試験のボーダー~
学科試験では11点の合格点が、10点や9点に引き下げられたり、問題作成のミスで一つの問題が全員正解になり平均点が上がったりもよくある。12点に上がることはあまりないが、それでも例がなかったわけではない。第38回試験の専門知識で12点が合格点に引き上げられた。学科試験は11点が基本で、難しいとネットでささやかれたり、あまりにもマニアックな問題がでると10点に下げてもらえる可能性があるぐらいの認識でよいだろう。ちなみに54回の学科試験のネットでの難易度アンケートは次のサイトで集計されている。8/29段階では普通~やや簡単ぐらいの割合が高く、合格基準点は変わらず11点の可能性が高いといえる。こちらのアンケートを募集しているサイトはこちらです。
8/29の18:20現在の票数。これが今後どう推移していくかたのしみだ。
第54回試験~学科試験のボーダー~
さらに実技試験は得点率59%で合格となる回もあれば72%と基準の70%を上回らなければ合格できない回もあるなど、かなりの幅がある。この期間の受験生が例年頭を抱えどぎまぎするのはこれが最大の要因である。記述式試験という性質上仕方のないことだ、割り切るしかないだろう。特に、実技試験のボーダーを気にする受験生は、実技試験の合否により、気象予報士試験合格が決まるのだから気になって仕方ない。僕も、第52回、53回共に、実技のボーダーがどうなるかばかり気になっていた。で、肝心な今回の第54回のボーダーだが、はっきり言うと“一切見当がつかない”
まあ、僕はまだ54回試験を見ても解いてもいないし当然だ。上記サイトのアンケートも日に日に回答数が増えてくるので気になる人は都度チェックしてみるといい。
…が、あてにならない。
別にディスっているわけではないし、参考にしてもいいが、少なくとも僕が参考にした第52回第53回はあまり当たっていなかった。5ちゃんねるなどのネットの意見も同様だ。難易度なんて主観的であてにならないし、その年の受験生のレベルによっても平均点は違ってくる。
シンプルで典型的な問題 | 一見簡単だがひねりやひっかけのある高度な問題 | |
実力のある人➡ | 簡単だった。これはみんな点数取れてるはずだ。 | (ひねりに気づく)難しかった。点取れたか不安。 |
実力のない人➡ | しっかり解けたぞ‼ | (ひねり・ひっかけに気づかず)簡単だった。 |
上記のような感じで、しっかり点が取れているような人ほど難しく感じることが多く、実技試験の難易度の体感いうのはあてにならないものだ。
ちなみに第53回の実技試験では簡単だったというネットの声が多く、70%近くのボーダーが予想されていたが、蓋を開けてみると63%とかなり低い部類だった。
ちなみに僕の第53回の実技試験の所感は「難問や奇問は少なくテーマや天気図は標準的だったが、出題の仕方や解答として求められる着眼点が例年と違う角度からのものが若干あったため、少し低めの66%ぐらいかな。」とだった。
とまあ、8/29の18:20ではこんな感じだ。準備不足の人は当然難しく感じるだろうし、しっかり準備している人こそ難しく感じる場合もある。当日までの参考にしてみてほしい。
SNSの情報
最近はtwitterでもテストの受験報告をしている受験生が多い。ツイートで「気象予報士 実技試験 難易度」などのワードで検索してみよう。僕は受験直後は周りの受験生の手ごたえが気になりすぎて毎晩ツイッターをずっとのぞいていた(笑)
合格発表は10/2
気になる合格発表は10/2だ。学科試験のみの受験生はそれより早く気象業務支援センターから正式な模範解答がでるので、それをもとに自己採点をして、合否のめどをあらかじめつけておこう。11点が取れていれば、ほぼほぼ大丈夫と思っていて間違いない。10点だと神に祈りをささげたほうがいい。9点以下の場合は次回に向けて学習を始めよう。
実技受験生は合否でそわそわして勉強どころではないだろう。合格していれば学習を続ける必要もないし、次回に向けて勉強するか悩みどころだと思う。だからこそまわりと差をつけるために勉強をしておこうといいたいが、個人的には勉強のことは忘れてのんびり過ごしたほうがいいんじゃないかと思う。
だってつかれたでしょ?頑張った人ほど、いろんなことを後回しにして受験対策に打ち込んできたはず。「この勉強に意味があるのか、合否が・ボーダーがどうなるか気になる…」なんてそわそわしながら勉強しても身にならないし、集中できない。思い切って羽をのばして、万一再チャレンジとなったときのために息抜きしておくことをおすすめする。