2021年の6月末から指導を行ってきた、Aさんも第56回受験を受験してきました!
その応援に行ってきたので、直前期の指導~受験日までをレポートします。
前回掲載した最初の指導録は、初問合せ~6月末に行った初回指導に関してまとめました。その後の進捗を簡単に報告します!前回の指導録は以下です。
7月~受験日までの指導内容と成果
指導内容はずっと一般知識試験の過去問演習の解説・サポート及び学習計画や進捗の管理でした。
やっていること自体はあまり変わり映えしないので割愛しますが、着実な点数UPが見られたのでその経緯とどんなサポートを行ったかを中心にまとめます。
地道な過去問演習による段階的な成績UP
初回の指導録で、第40回の過去問で10点をマークしたAさんでしたが、実はその後の得点は伸び悩みました!
第40回以降は、41回、42回…と新しい過去問に近づいていくように演習をお願いしたのですが、7月中の過去問演習では5点前後が続きました。
3点を下回る回もありました。
一般知識試験に関して、基本事項の確実な暗記ができていれば少なくとも半分は取れるはずです。
Aさんにはまだまだ基礎事項のインプット不足がある様でした。
加えて、Aさんは過去問演習が今回が初めてだったため、経験不足もあり、インプットした知識を使いこなせない&問題の向き合い方が分からない部分も見受けられました。
ですが、8月に入ってからは7点や8点が安定してとれるようになってきており、第56回試験直前には合格圏まであと一歩というところまで迫ってきていました。
これは解答速報での話になりますが、Aさんは第56回試験の一般知識試験自己採点が10点だったようです!
あと1点あれば安全圏だったので非常に悔しいです、Aさん本人もSNSで悔しがられていました。以下は結果報告メールです。ちなみにAさんというアルファベットは適当なのでAさんで探しても見つかりませんよ。
専門知識の点数もあると特定されてしまうかもしれないのでそこだけ伏せておきます。
あと半月や1ヶ月早く過去問演習に取り組めていれば、サポートできていれば結果は違ったかもしれないと思うと悔しいですし、どうにかしてあげられなかった力不足も感じてしまいます。
でも試験でたらればを話しても仕方ありません。基準点引き下げの可能性を淡く期待しつつ第57回に向けてすでに指導を準備しております。
二カ月で3点以下から10点までUPできました!
なんとなくでは解けない一般知識
学科試験はマークシート方式なので、ついつい軽視してしまいがちなのですが
【なんとなくで解けるほど甘くない】です。
そして【正解も不正解】も【なんとなくのまま】で片付けてしまうと一向に点数が取れるようになりません。
もし、学科試験過去問演習で点数が伸び悩んでいる受験生がいれば【なんとなく問題を解く】のは絶対に辞めましょう。
問題文の一言一句を、選択肢の一つ一つをしっかり吟味して
【なぜ5つの選択肢からその選択肢を選んだか】の思考プロセスを
きちんと自身の言葉で説明できるようにしてください。
正しい部分は【正しい知識・理解】として【定着させ】
誤った部分は【修正点・改善点】として【克服していく】
これを繰り返すことで実力UPしていきます。
【なんとなくこれにした】で選択肢を選んでいてはいつまでたっても実力は伸びません。
Aさんが5点前後で伸び悩んでいた7月、毎回の指導で「どうしてその選択肢を選んだんですか?」と質問すると【分からなくてなんとなく選んでしまった】【具体的な根拠がないorうまく説明できないけどこれだと思った】という回答が多かったため、まずはこれを改善すべきと判断しました。
【そもそも暗記できていないor知らない知識】からの出題で手も足も出ない問題でも
【なんとなく】で選んではいけません。
知っている知識や気象学的な常識から考えて、削れる選択肢は必ずどんな問題にもあります。
間違えてもいいので【自分なりに最大限考えたうえで1つの答えを導く】という癖を演習時から身に着けておくと、復習時に【思考プロセスのどこを正せばいいのか】【新たに覚えなければいけない知識は何か】が明確になり非常に効果的な復習になります。
表面的な理解を防止!【質問攻め】と【生徒→講師への知識・思考の言語化】
インプット不足はご自身で解決してもらうしかありません。
なので、インプットの内容・コツ・方法などはサポートはしましたが、指導のメインは過去問演習を元にした【実践力の養成】に重点を置きました!
実践力をつけるため、指導時間は問題解説を挟みつつ【執拗な質問攻め】と【生徒→講師への逆解説】を毎回の指導で行いました。
実践力をつけるプロセスには
【表面的な理解】を【本質的な理解】へ
【本質的な理解】を【活用できる知識】へ
レベルアップさせる必要があります。
更に点数を取るためには
間違えた問題で【考え方の何がどこがどのように間違っていたか】を理解し
【間違っているところを修正】する必要があります。
【質問攻め】で【誤った知識がないか】・【理解が曖昧でないか】などをあぶり出し、【生徒→講師からの知識・思考の言語化】で【問題文の用語を他者に説明できる知識まで押し上げられているか】・【目に見えない演習時のAさんの思考プロセス】などを逐一確認し修正点を指導していきました。
指導はこんな感じのやり取りが多いです。
問2の問題文の【○○~××までの文章の意味はわかりますか?】
大丈夫です。
選択肢Aの単語の○○を説明してみてください
理解できているつもりなんですがうまく言葉で説明できません。
どうしてこの選択肢を選んだか説明できますか?
○○はこうだと思ったんですが、△△はなんとなく選んじゃいました。
少し丁寧すぎるように見えますが、正答を導くまでには
【問題文で何が問われているかを理解する】→【解くためにどの知識が必要かを類推する】→【持っている知識を引き出す】→【引き出した知識を応用したり知識同士を関連づける】ことで一つ一つの選択肢を正確に削っていく必要があります。更にその大前提として【知識を暗記しておく】必要があります。
なので実践力を磨くためには【正解出来なかった原因】がどこにあるか・いくつあるかをきちんとあぶり出し、一つ一つ潰していく必要があります。
結構時間がかかってしまうので、60分の指導で解説できる問題はせいぜい3~4問ぐらいです。
ですが、2ヶ月弱しっかりそれを繰り返したおかげで、最初はほとんど言葉で説明できなかったAさんも徐々に具体的に説明できるようになってきました!
そのころから点数が7点、8点と5点前後から1段階UPし安定してきました。
8月突入!追い込み学習の範囲を提案
8月に入ったころには点数が8点ぐらいで安定してきて成長を実感したのですが、合格点は11点です。
しかし残り時間は1ヶ月もなく、一般知識試験の全範囲で実力UPを行う時間はありませんでした。
と、いうことで試験範囲直前の学習計画として
【コスパの良い単元】と【コスパの悪い単元】で分けて
学習範囲を支持させて頂くことにしました。
そら坊の中ではこんな認識です。
【コスパの良い単元】→気象法令・地球大気・降水過程・中層大気・気候変動と地球環境
【コスパの悪い単元】→大気の熱力学・大気の力学
【個人の得意不得意による】→放射・大規模現象・メソスケール現象
比較的短時間で得点に直結しやすい・得意単元にしやすい【コスパの良い単元】を中心に暗記を行ってもらうように提案させて頂きました。
そして8/20に最後のオンライン授業を終え、試験当日を迎えることになりました。
試験当日!応援にかけつけました!
無事晴天となった東京の駒場東大会場にAさんの応援に駆け付けました!
Aさんは初受験でしたので緊張されているかと思いましたが意外と落ち着かれていました。
残念ながら教室棟には入れませんでしたので、キャンパスで挨拶と簡単なアドバイスだけしてその場をお別れしました。AさんのSNSに当日の写真(Aさん単独の)が載っていまして服装などで特定されてしまうといけないので写真は割愛します。
指導アンケート
試験後、2か月の指導を振り返ってアンケートにご回答いただきました。
個人指導は随時承っているので、気になる方はチェックしてみてください。
アンケート本文
Aさんのアンケート回答
第57回試験に向けてすでに始動中!
Aさんからは早速9月からの指導再開の希望もいただいています。
冬試験で学科両科目合格を目指してサポートさせていただく予定です
今回の一般知識試験の合格基準が10点になるといいんですけど、こればかりはなんとも言えませんからね。
あまり期待しすぎず57回に向けて準備を進めたほうが賢明です。
みなさんもAさんと一緒に頑張りましょう!
そら坊の個人指導が気になる方
日誌を読んで僕の個人指導に興味を持ってくれた受験生はお気軽にお問い合わせください。
気象予報士試験の個人指導をしてくれるところは少ないので、もし気になる方はお気軽にお問合せ下さい。
初学者の方でなくても、短期や単発の利用でも、1回だけの特定単元の指導や過去問の解説などなんでも承ります。
もちろん、長期的な指導も大歓迎です。
気になる方は上記リンクからクリックしてチェックしてみてくださいね。