テキスト学習の合間に気象庁のHPを確認しよう。
気象庁のHPを覗いたことがありますか?
元々気象に興味のなかった僕は、気象庁などさらに興味がなく、学習を初めて4ヶ月ほど経って初めてチェックしました。
正直舐めていた。
受験生も、これから受験を志す人も必ず気象庁HPを定期的にチェックする癖をつけましょう。
別に僕は気象庁の回し者でもなんでもなく、一受験者、一合格者としてのアドバイスです。
気象庁HPはこちらをクリックしてくださいね。
テキストよりもテキスト~受験生必読の必修の情報の宝庫~
気象に関するあらゆる情報がまとめられたサイト
読み始めると分かるが【膨大な情報量】に驚きます。
気象庁HPは【情報の宝庫】であり、受験生の心強い味方です。
各テキストは、特に出題される範囲や内容の文章・グラフ・図等を気象庁HPから抜粋しまとめているという形が多いです。
そのテキストの作成された時期によっては、気象庁HPの方の解説文や図と違いがあり、最新情報に更新されていることもしばしばあります。
いま、あなたの持っているテキストに書かれた内容が最新のものだとは限りません。
常に情報がアップデートされている気象庁HPを1度は必ず確認しましょう。
本当は毎日でも気象庁HPは覗いてほしいです。
が、さすがに毎日は難しいと思います。
なので、どんなタイミングで気象庁HPを活用すべきかおすすめのタイミングをまとめますね。
気象庁HPを試験勉強へ取り入れるべき2つのタイミング
そんな気象庁HPを学習に取り入れるのに最もおすすめなタイミングは2つです。
です。(各項目をクリックするとそこまでジャンプします)
1.学科試験内容インプット後~実践・過去問対策にかけての期間
この期間内でも特に効果的なタイミングは…
一通りテキストは理解・暗記もしたが、実践対策で点が取れないときに知識の補充・確認のために気象庁HPを活用しましょう。
という方法だ。
気象予報士試験のいじわるな特徴の一つに【同じ問題は出ない。】というものがあります。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、各試験ごとに必ずと言っていいほど、これまでは1度も問われたことのないような【内容・角度・切り口・出題傾向】などの問題が1問は出題されます。
過去に出された問題と範囲をなぞるだけの受け身な学習だけしか行わなかった受験者には点が取りにくく、逆にこれまで出題されていない内容でも貪欲に主体的に新たな知識を吸収しようとする受験者に点が取りやすい試験となっています。
テキスト・参考書に抜粋されず、気象庁HPのみに掲載されているだけの内容が出題されることも珍しくないです。最近はその傾向がより強くなってきてます。
学科試験のテキスト学習が一段落しても、模擬試験や過去問で安定して合格点が取れないような人は、気象庁HPをきちんと活用しさらなる知識の吸収に努めましょう😊
テキストにのっていない分野でも、気象庁HPに掲載されている内容であれば、全て出題されてもおかしくないと心しておきましょう。
もちろん、試験範囲として気象業務支援センターが指定してる単元のみではあります。
「この問題、HPで見たやつだ!」~HPからの出題もしばしば~
この記事の中だけでも、既に気象庁HPと10回は正式名称を書いてます。
僕がここまでしつこく気象庁HPをオススメするのは、見出しにあるように、実際に受験した第52回試験でまさにその経験をしたからです。
学科試験専門知識の第1問目、気象測器の構造に関して、比較的マニアックな問題が出題されたのですが、たまたま受験数日前に気象庁HPの提供しているPDF資料の中に掲載されていた内容でした。
問題用紙を開いて1問目を解き始めた瞬間に心底おどろきました。
これ、通〇ゼミでみた問題だ!!をリアルに体感したからです。
無事正答し学科試験合格のための1点となりました。
正直な話、それでもぎりぎりまで2択で悩んだ末での正解だったので、かろうじての正解ではあるのですが(笑)
その1点ももちろん大事ですが、それよりも収穫だったのは実際にそういった範囲からも出題されると知れたことです。
その資料も出題される確信があって目を通したわけではなく、むしろ【出ないだろうけど一応見とくか、あんまり知らない分野のことだし…】ぐらいの、無駄な努力になる覚悟で流し読みした資料だでした。
何が起こるか、どこが出題されるか本当にわからないのが気象予報士試験です。
実際にどんな内容だったかチェックしてみよう。
僕にミラクルな1点をもたらしてくれたファイル名は、気象庁HP内で提供されているPDFファイルで【気象観測ガイドブック】というものです。
リンクを貼るのはたやすいのですが、ぜひ気象庁HPのTOPから自力でどこにあるか見つけてみてください。
それを見つけた時に「こんなところからも出題されるのか…」と驚くはずです。
そしてそこに至るまでに、新たな知識や気象の奥深さを垣間見ることができると思います。
気象予報士試験で出題される内容は気象現象のほんの一部なんだということを思い知らされます。
それはみんなにとって絶対にいい経験になります❕❕
見つけられない受験生は【気象観測ガイドブック】で検索してみましょう❕❕
如何に実際の問題と気象観測ガイドブックを抜粋しておきますね。
2.実技試験対策につまずいた・伸び悩んだ時
そもそも実技試験の伸び悩みとはいつか
実技試験対策は一度必ずどこかで伸び悩みが来ます。
対策のし始めは、学科試験で身に着けた知識の回答への活かし方がわからなかったり、実技試験の特徴的な出題形式に戸惑ってしまい、ほとんど点が取れないものです。
が、数を重ねるうちに、気象学特有の用語や言い回し、表現方法をなんとなくつかんできます。
要するに実技試験に慣れてくるんですね。
慣れてきて、すこしずつ回答や記述のコツがわかってきて、点数が取れるようになってきます。
0点を30点にするのは簡単です。
が、一通り試験形式に慣れてきてそこそこの点数が取れるようになってきてからが最も大変です。
これまで順調に伸びてきたし70点ならすぐにとれるようになりそうだな~
なんて思いながらなんとなく実技試験対策にとりくまないようにしてくださいね。
50~60点台を70点台に持ち上げるのが一番大変です
70点ってそんなにむずかしく感じません、僕もそう思っていました。
以下をご覧ください。第54回試験の申請者数の内訳です。
第1号と第3号は予報業務等従事者の学科試験両科目免除該当者で、45名
学科一般試験のみ合格済みの受験生508名
学科専門試験のみ合格済みの受験生253名
学科両科目合格済みの受験生454名
の合計1260名の受験生がなにかしらの免除ありで受験しています。
にもかかわらず
第54回試験の合格者はたった166名です。
おそらくですが、免除がある受験生で実技試験で不合格となってしまっている受験生のほとんどが
50~60点台で伸び悩んでいる受験生
だと思います。
この、最後の10~20点の積み重ねは、なんとなくの演習では伸ばせません。
免除者数に対しての合格者数の少なさからわかっていただけると思います。
10点→30点の20点アップと
50点→70点の20点アップ
どちらが難しいかは自明ですね
しかし、計画的で効果的な実技演習の復習を行い、知識の拡充や理解の深化、気象センスのブラッシュアップを並行して行っている受験生はこの伸び悩みはないと思います。
が、特に独学だと、この【計画的で効果的な実技演習の復習】がなかなかできません。
なのでほとんどの受験生が、この
70点の壁
を越えられずに、何度も受験を繰り返したり取得をあきらめてしまうことになります。
実技試験の対策とは…
実技演習は確かに演習量・アウトプット重視の対策で間違っていないです。
それは、アウトプットのコツやテクニック、手法を身につけないと実技試験をクリアできないからです。
でも、それは【インプットされている知識や理解が十分且つ正確である】ことが前提です。
そもそもアウトプットさせる知識・理解が誤っていたり曖昧だと、どれだけアウトプットがうまくなっても点数は取れませんし、時間内に完答できません。
やみくもに演習を繰り返しても、正しい知識や理解は身に付きません。
実技対策にはインプット済みの知識のリファインや新たなインプットも必要です。
独学でこの伸び悩みを迎えずに合格or迎えたが乗り越えて合格を実現した受験生は、必ずこの復習を行っているはずです。意識的にか無意識的にかはわかりませんが…
気象庁HPは実技試験対策にも欠かせない
そんな伸び悩みの解消の一助として、気象庁HPでのインプット学習が効果的です。
あらゆる情報が載っているので、特にどのページをとおすすめすることもなく、すべてのページをきちんと読んでおいてほしいのですが、特に利用頻度の高かったページを抜粋しておきますね。
気象庁が天気予報等で用いる予報用語
まず、この予報用語のページです。
気象状況を正しい用語と正しい言い回しで記述するために、なんども見返すことをお勧めします。
どれだけ正しい内容を述べても、自分流の記述でそれが伝わらずに点数がもらえないということはよくあります。
自分流を卒業するために、模範解答と少しでも言い回しやニュアンスが違うと感じた時はきちんと確認しましょう。
防災情報
次に防災情報のページです。
実技試験でも、防災・災害に関する出題が15~20点近く毎回出題されています。
どんな仕組み・システムで国民の生命を気象災害から守ってくれているのかをきちんと確認しましょう。
以上、気象庁HPに関してでした。