実力が見極め難い実技試験:何点取れればいいのか?
実技試験対策の総本山と言えば過去問演習です。
試験毎に合格最低点が大幅に変動し、且つ自己採点の難しい記述・作図問題の多い実技試験では、自身の実力を見極めるのが難しいはずです。
特に、類似問題や模擬試験の少ない気象予報士試験では、同じ過去問を何度も繰り返す受験生が多く、仮に合格点が取れても「初見の問題で合格点が取れる実力なのだろうか…」と心配になると思います。
事実、僕もそうでした。
僕は同じ過去問を2度解いています。
第52回試験直前と第53回試験直前にそれぞれ1周ずつおこないました。
3ヶ月以上無勉強期間を挟んでの2周目だったため、比較的初見に近い感覚で過去問演習できましたが、それでも正確な実力が測れているかは常に心配でした。
特に何年も学習を継続されている受験生や、既に3周、4周と過去問に着手している受験生は尚更でしょう。
なので、どこまで参考になるかわかりませんが、僕自身の2周目の過去問演習での得点率を公開しますので、自身の力量を客観的に判断する材料にしてください。
なお、時間切れで解き終わらなかった部分は、無得点で計算しています。
純粋に75分の試験時間の中で解答できた部分の得点のみです。
また、自己採点の基準ですが、残念ながら明文化できるほどの規定ルールがないので、ここでは非公開とします。
が、甘すぎず厳しすぎず、本番の試験同様の採点基準にかなり寄せれていると思います。
そら坊の実技試験過去問演習2周目の得点率
ということで、各回の2周目の得点率を以下の表にまとめています。
チェックしてみてください。
年度-回(通算) | 実技Ⅰ 二周目点 | 実技Ⅱ 二周目得点 | 実技Ⅰ・Ⅱ 二周目合計点 | 各回試験 合格基準 | 合格基準を超えたかどうかと 得点率 |
---|---|---|---|---|---|
H31-1(52) | 73点 | 85点 | 158点 | 68%以上 | 〇(得点率79%) |
30-2(51) | 77点 | 71点 | 148点 | 66%以上 | 〇(得点率74%) |
30-1(50) | 83点 | 75点 | 158点 | 67%以上 | 〇(得点率79%) |
29-2(49) | 77点 | 71点 | 148点 | 64%以上 | 〇(得点率74%) |
29-1(48) | 71点 | 70点 | 141点 | 63%以上 | 〇(得点率70.5%) |
28-2(47) | 67点 | 69点 | 136点 | 68%以上 | △(ボーダージャスト) |
28-1(46) | 78点 | 61点 | 139点 | 63%以上 | 〇(得点率69.5%) |
27-2(45) | 73点 | 90点 | 163点 | 70%以上 | 〇(得点率81.5%) |
27-1(44) | 74点 | 85点 | 159点 | 66%以上 | 〇(得点率79.5%) |
26-2(43) | 67点 | 74点 | 141点 | 61%以上 | 〇(得点率70.5%) |
26-1(42) | 67点 | 71点 | 138点 | 60%以上 | 〇(得点率69%) |
25-2(41) | 77点 | 72点 | 149点 | 64%以上 | 〇(得点率74.5%) |
25-1(40) | 58点 | 82点 | 140点 | 58%以上 | 〇(得点率70%) |
24-2(39) | 69点 | 69点 | 138点 | 65%以上 | 〇(得点率69%) |
24-1(38-2)*再試験 | 75点 | 72点 | 147点 | 71%以上 | 〇(得点率73.5%) |
24-1(38) | 70点 | 80点 | 150点 | 64%以上 | 〇(得点率75%) |
23-2(37) | 73点 | 77点 | 150点 | 66%以上 | 〇(得点率75%) |
23-1(36) | 73点 | 75点 | 148点 | 62%以上 | 〇(得点率74%) |
22-2(35) | ×(紛失) | ×(紛失) | × | 66%以上 | ×(不明) |
22-1(34) | 85点 | 66点 | 151点 | 64%以上 | 〇(得点率75.5%) |
21-2(33) | 79点 | 80点 | 159点 | 72%以上 | 〇(得点率79.5%) |
21-1(32) | ×(紛失) | ×(紛失) | × | 64%以上 | ×(不明) |
20-2(31) | ×(紛失) | ×(紛失) | × | 62%以上 | ×(不明) |
20-1(30) | 66点 | ×(紛失) | × | 64%以上 | ×(不明) |
19-2(29) | ×(紛失) | ×(紛失) | × | 67%以上 | ×(不明) |
19-1(28) | ×(紛失) | ×(紛失) | × | 67%以上 | ×(不明) |
なお、過去問演習の順番は【古いもの→新しいもの】に向かって進めていきました。
2周目の過去問演習を始めたころは復習をないがしろにしていたため、過去問を保管できていなかったようで見当たりませんでした。
合格した第53回試験での実技試験での得点率
で、結局、君は本番で何点ぐらい取れて合格したの?
というのが、最も重要な部分だと思います。
【試験本番で何点ぐらい取れて合格したのか?】に関してですが…
僕が合格した第53回実技試験での自己採点での得点率ですが
実技Ⅰ→76~70点 実技Ⅱ→68~62点
合計→144~132点
の得点率72%~66%と思われます。
第53回試験での実技試験合格基準は63%でしたので、難易度が高く、僕自身得点率は低めでしたが合格できたようです。
実技試験過去問演習2周目を行ってみて
古いものの方が簡単
2周目を行いながら実感したことが【古いものほど易しい】という印象です。
記述問題では、着眼点も記述の文言もテキストに載っている基礎的・オーソドックスなものが多く、事例もシンプルなものが目立ちます。
回数を重ねるごとに、事例自体も複雑になってきますし、何よりテキストや過去問のテンプレートだけでは対応できない記述問題が増えてきています。
気象予報士試験では、毎回新傾向の出題や、これまでとは違った角度から着眼しなければいけない問題が出題されます。
実技試験でもそのような出題ができるように、事例の複雑化や記述問題へのひねりが増えてきているのを感じます。
2周目でも8割を超えることはほとんどない
表を見てもらうとわかるように、2周目でも8割を超えることはほとんどありませんでした。
良くて7割後半、回によってはボーダーギリギリの回もあります。
ただし、ほとんどの回でボーダーに関わらず70%は取れているのもわかります。
やはり、過去問演習でも7割を安定して取れるようになるのが、試験本番の初見の問題で7割を取る最低限のラインだと思います。
ここから先は推測になってしまいますが、3周目以降は最低でも85~90%は得点できていないと、合格レベルに達していないと考えてよいと思います。
合格基準点と難易度はやはり相関がありそう
これは、僕自身と問題の相性等もあるので一概にいうのは難しいかもしれませんが
【合格基準の低い回は得点率も低い】が成り立っているように見えます。
やはり、合格基準の低い回は【難易度が高い】・【採点基準が厳しい】・【記述量・作業量が多い】など、基準点が低くなる何かしらの理由があるのかもしれません。
なので、もし自分自身の得点率と合格基準点との関連がうすいようであれば自分自身を知るチャンスだと考えましょう。
【基準点の低い回で他の回より高得点が取れたor他の回と変わらない得点率】であれば
【その回の分野が得意分野】or【自己採点基準が甘い】のどちらかかもしれませんし、
【基準点の高い回で点が取れない】のであれば
【その回が苦手分野】or【自己採点基準が厳しい】のどちらかかもしれません。
以上がそら坊の実技試験過去問演習2周目の得点率でした。
今後の学習の参考にしてみてくださいね。
自分の実技試験の理解度や到達度がわからない…
過去問を何周もしてしまって、すでに模範解答を覚えてしまったためどんな対策をすればいいかわからない…
など、実技試験対策に関するお悩みがあれば、お問い合わせいただくか掲示板で質問してみてくださいね。