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気象予報士試験に関して 過去試験

第54回気象予報士試験~難易度・合格基準予想~【一般・専門】

第54回試験の問題公開

2020年8月23日に第54回気象予報士試験が行われ、つい先日問題と模範解答が公開された。

僕も実際に解いてみた。

今回は合格者から見た、各科目の難易度と合格基準の予想を公開する。※あくまで個人の所感であるのでご了承ください。実技試験編合格基準予想はこちら

第54回以前の試験の合格基準はこちらのページ【気象予報士試験合格基準・ボーダー推移~第54回まで~】でまとめてるので是非チェックを。

では早速…

第54回学科試験:一般知識の難易度・合格基準予想

難易度:標準

一般試験は標準的な難易度だっただろう。

数式の苦手な僕には唯一問2がやや難しいかな?と思える程度で、それ以外の問題はほとんどがテキストに載っている基礎的な内容を理解できていれば正答を導ける問題だった。

問8の南半球の温帯低気圧の気圧の谷の軸の問題も一瞬ひっかかりそうになるが、フェレル循環とコリオリ力をきちんとイメージすれば北半球と軸の傾きが同じであることも理解できるはずだ。

問12の選択肢(d)の開花予想と気象予報業務許可に関しては気象庁のHPの予報業務許可のよくある質問集にQ&Aとしてまとめられている。そのページはこちら➡【気象庁:気象等の予報業務許可についてよくお寄せいただくご質問

気象庁HPは要チェックと別記事【【受験生必読・必須・必修】気象庁HP【気象予報士試験】】でもまとめているが、今年も見落としがちなページから出題されているのが確認できる。改めて気象庁HPの重要性を認識してほしい。

といっても過去問でも似たような問題がたまに出ていたので、過去問対策をばっちり行っている受験生には問題なかったはずだ。

気象法規の4問もいやらしいひっかけや紛らわしい表現は少なく、しっかり暗記できている受験生には問題ない内容だったはずだ。

テキストで赤文字になっているところだけしか暗記をしていない受験生だと、合格ギリギリかどうか…といった難易度だった。

合格基準予想:11点(変動なし)

ということで、難易度としては標準だったので、第54回の一般知識は変動なしのボーダー11点だと予想する。

幅を持たせて予想するとすれば

11点:12点:10点=7:1.5:1.5ぐらいの確立かな。

本来の合格基準を11点としている以上、合格基準点を下げるならまだしも、基準点をあげるというのは、よほどのことがない限りありえないと思っている。なので、毎年簡単といわれても12点となることはほとんどない。

ただ、今年はコロナウイルスの影響もあり、本気度の高い受験生orこの夏に絶対受験したい受験生の割合が高くなっていて平均点があがることが予想されるので、合格基準点が10点に下がる確率よりも12点に引き上げられる可能性のほうがまだ高いかな?といった感じである。

第54回学科試験:専門知識の難易度・合格基準予想

難易度:やや簡単

例年よりも簡単な内容だったと思う。また、画像を図表を使った問題が例年よりも少なかった印象を受ける。

特筆すべきこともあまりないが、問3の選択肢1には引っかかってしまった。日本では9:00と21:00の1日2回と思っていたが、なるほど世界各国で、協定世界時(UTC)の00UTCと12UTCで測定していて、たまたま【日本時間では】9:00と21:00だったわけだ。

そのほかに関しては、ほぼほぼテキストにも基本的に乗っている内容で、ひねった問題やややこしいひっかけ問題もなかったため、全体の難易度としては、平均よりはやや簡単だったと言えるだろう。

合格基準:11点(変動なし)

ということで、専門知識に関しても難易度としては標準だったので、第54回の専門知識は変動なしのボーダー11点だと予想する。

幅を持たせて予想するとすれば

11点:12点:10点=7.5:2:0.5ぐらいの確立かな。

一般知識よりも問題が簡単だったように感じるため、10点に下がることはないだろう。

また、先でも述べたが、コロナウイルスの影響により、本気度の高い・先延ばしにせずこの夏絶対合格したい受験生の参加率が高いと考えると、平均点も例年より高くなると思う。

とはいっても、よほどのことがない限り基準点をあげるという判断はしないだろう。冒頭に記載したリンクに第18回試験~第53回試験までの合格基準一覧をまとめているので見ていただければわかるが、その35回の試験のうち12点を超えたのは1度だけなのだ。

しかもその一度というのも

台風で沖縄会場が再試験となった第38回の夏試験

という受験者数の非常に少ないかなりイレギュラーな試験の話である。12点に基準が上がることはほぼほぼないだろう。

学科試験の総評

例年よりも標準~簡単・第53回よりは易化。

一般知識・専門知識ともに、難問奇問が少なく、標準的な内容・難易度の問題がおおかった。

前回53回では一般・専門ともに合格基準が10点以上に引き下がっていたため、今回は易化修正を加えて問題を作成したのかもしれない。

また、コロナウイルスの影響で通常通り試験が開催されるかの見通しも不安定な中、今回の試験に照準を合わせて勉強していた受験生は例年よりも少なかったはずだ。そこで、例年5%前後という合格者の基準をキープするために、学科試験に関しては標準的な内容にして、実技試験で調整するつもりで作成したのではないのだろうかかと思われるような内容だった。

実技試験編はこちら

  • この記事を書いた人

フリーター・そら坊

文系卒の理系知識0のフリーター気象予報士。 2019年1月:予備知識0で学習開始 2019年8月:第52回試験で学科試験両科目合格も実技試験で不合格 2020年1月:第53回試験で実技試験も突破し完全合格 現在は気象予報士試験受験生に対し【サイト管理】と【個別指導】で微力ながらバックアップを行っています。 現在、株式会社アガルートさんでのコラム記事も執筆しております! ※メガネはかけておりません、画像はイメージです!※

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